内容説明
成功している人は、みんな大失敗をしている。「利益獲得」のためか「損害回避」のためかそれが問題だ。科学的思考で解き明かす失敗の本質。
目次
プロローグ 人間は必ず失敗をする存在
第1章 そもそも「失敗」とは何なのか?
第2章 失敗に対する欧米の考え方
第3章 失敗しないことが成功なのではない
第4章 ときには、わざと失敗をしてみる
第5章 失敗からは学び、成功からは学ばない
最終章 想定の及ばない失敗にも備える
著者等紹介
竹内薫[タケウチカオル]
作家/理学博士。1960年東京生まれ。東京大学卒。マギル大学大学院博士課程修了。物理学の解説書や科学評論を中心に100冊あまりの著作物を発刊。執筆だけでなく、テレビ、ラジオ、講演などの活動も精力的に行なっている。NHK「サイエンスZERO」のナビゲーター、TBS「ひるおび!」のコメンテーターとしても活躍中
徳永太[トクナガタカシ]
精神科医。1973年生まれ。東北大学医学部医学科卒業。東北大学大学院医学系研究科・博士課程修了。医師、医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MI
93
不思議な成功はあるけれど、不思議な失敗はない。たくさんの偉人の失敗からいろんな教訓を得ることができる。技術革新にはアメリカ流「Nobody's Perfect(誰も完璧ではない)の発想があり、「誰もが失敗する。うまくいかないこともよく起きる」という前提でシェアされているために社会全体に「遊び」が生まれ、失敗も織り込み済みで改善していくシステムが根付いている。日本は完璧を求めるあまり革新が生まれにくい。だめもとでやってみることや失敗から学ぶことの大切さを改めて教わった。2024/04/02
RmB
5
悪者探しより原因探し。失敗が教えてくれることから学ぶうえで大切なことだと思います。2014/10/14
ペカソ・チャルマンチャイ
4
日本人の良さを生かしつつ、欧米人の良さを取り入れていかなきゃいけないんだな。そういう話って、サッカーの日本代表の時にもよく言われた気がする。「利益獲得」型か、「損害回避」型か間違えちゃいけないのはわかったけど、具体的に自分の生活にどう活かせばいいのかわからない。タイトルは「自己啓発本」みたいだけど、そういった内容ではないので、そのつもりで読むと期待はずれかも。2014/09/01
ハメ・ドゥースト
3
☆☆☆「失敗」と書いて「成長」と読む(野村克也氏)。失敗には必ず原因があり、そこから学びとれる教訓がある。失敗のフィードバックだ。失敗に正面から向き合うことで、同じ失敗を繰り返さずにすむ思考力、言わば「失敗しない思考力」が培える。失敗が教えてくれることを次に生かしていくことの大切さを説く。2014/12/25
taka umi
2
成功には偶然性があり、失敗には必然性がある。失敗は成功へのヒントが多くあるから、失敗を恐れずに学び、更なる飛躍へつなげていくことが求められる。 私たちの生活全てにあてはまる言葉だと思います。2015/07/26