内容説明
タテ割り・人事異動・ゆるキャラ・住民参加・天下り・たらい回し…現役公務員が描いた「お役所の今」がわかるコミック&エッセイ。知っているようで知らない「おかしさ」「哀しさ」そして「醍醐味」。
目次
1章 公務員の仕事とは?
2章 公務員ってどんな人?
3章 その件は、別の課に
4章 「もどかしさ」の理由
5章 空気になる、風になる
コームイン座談会
著者等紹介
町田智弥[マチダトモヤ]
市役所に入庁後、財団法人、県庁、中央官庁へ立て続けに出向。これまでに、都市経営、交通、環境、少子化対策など、窓口から現場まで幅広い業務を経験
かたぎりもとこ[カタギリモトコ]
CMプランナー&イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akinbo511
9
公務員の日常が垣間見れて、公務員をを考えている大学1,2年生に良さそう。地方公務員ネタが中心だけど、著者が省庁の出向経験を基にしたネタもあり。同時に「県庁おもてなし課」を読んでいたので、相乗効果で両方とも楽しめた。 2014/05/23
まる@珈琲読書
8
★★★★☆ ■感想:タイトルに違わずリアルな公務員の世界が描かれているように感じた。地方公務員という仕事を知るのには最適。気楽なマンガとちょっと真面目な文章のバランスも絶妙。著者自体がすごい真面目な感じがする。公務員っていろんなルールに縛られて大変そう。逆に言えばルールさえ理解すればその中でいろいろ出来そうな気もする。2012/04/14
ひでき
7
公務員の中でも住民に一番近い市役所で働く著者により、まさにリアルな公務員が描かれた一冊。村木氏による「公務員という仕事」で描かれる「公務員」との大きな違いは、国と市町村という立場の違いから来るものと思われる。村木氏は国家公務員として、国全体が良くなるための法律や制度を整えるのが仕事であり、理想が先行しがち。「リアル公務員」の著者は目の前にいる住民の生活を良くすることを考えており、現実が先行する。住民と法律や制度の間のギャップに苦悩するような姿が描かれているが、そのギャップは埋められないのかもしれない。2020/09/05
nbhd
7
これは良い本。「印鑑は上司の下に5ミリ間隔あけて押さないといけない」現役職員がリアルな公務員ワールドを書いたもの(おだやかなコミックをあわせて)。あまりにも叩かれやすくて、でも反論する場所をもたない、役所の職員の人たちに、ぼくは同情というか「人生いろいろたいへんですよね」的な気持ちをもっていたので、そのたいへんな人生のいろいろをかいま見ることができてよかった。著者は、公務員の良しも悪しも冷静にうけとめていて良心的。公務員研究のための必読の書かなと。2013/09/22
okanotomokazu
7
筆者の町田智弥氏は、市役所に入庁後、県庁、省庁などに出向の経験があるそうだ。このプロフィールだけではどんな人物かは分からないが、本書の文章を読むと、バランス感覚のある、志のある公務員のように思う。 公務員の世界に疑問を感じるところもあるが、公務員としてやりがいも感じている。公務員の世界に浸かりながら、かつ染まりたくはない。そんな印象を受けた。 本書の全体としては、全ての役所には当てはまらないことも書いてあるし、書いて面白い内容を選んで書いている。しかし、公務員の世界がどんな雰囲気かはつかめる。2012/05/17