内容説明
行ってみなきゃわからない。キューバ、リオ、小笠原、ツバル、カトマンズ、サハリン、南大東島、ダラムサラ―とびきり素敵で不便な旅へ。
目次
第1章 カリブに浮かぶ不思議の島 キューバ
第2章 光と影のカーニバル リオ・デ・ジャネイロ
第3章 都会的な僻地 小笠原諸島
第4章 沈みゆく未来 ツバル
第5章 抹殺された故郷 カトマンズ
第6章 忘れられた人びと サハリン
第7章 楽園の人生 南大東島
第8章 ヒマラヤの向こう側 ダラムサラ
著者等紹介
田崎健太[タザキケンタ]
1968年、京都府生まれ。早稲田大学法学部卒業後、出版社に勤務。週刊誌編集部等を経て、退社しノンフィクションライターとして独立。サッカー、ハンドボール、野球などスポーツを中心にノンフィクションを手がける
下田昌克[シモダマサカツ]
1967年、兵庫県生まれ。明石高校美術科、桑沢デザイン研究所卒業。94年から2年間、中国、チベット、ネパール、インド、ヨーロッパを放浪。旅先で出会った人びとのポートレートを描き始める。帰国後本格的に絵描きとして活動を始め、この旅の日記と絵をまとめた『PRIVATE WORLD』(山と渓谷社)を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
16
本著で紹介されている辺境地は、聞いたことのある場所であるが、自分が理解しているのは、ごく一般的でありそこで生活しているリアルとは、すごくかけ離れていた。不便だがそこでの住む理由は様々だが、必死さや真剣さが伝わる。やはり、自分の目でみないと本物はわからない。不便な旅をしてみたい。2018/08/14
taku
13
旅情があり、何か切なくもなるし心地よさも感じられる。本書での辺境とは少し不便だけど素敵な場所のこと。メジャーな国や大都市もあれば、離島や海洋の小国、山脈の麓や囲まれた都市など。出会った人々と会話をして当地の生活を浮かばせ、著者自身をあまり前面に出さない。豊富な写真と下田さん画の似顔絵も魅力。それぞれの場所で、それぞれの状況で人々が暮らしている。行くことで知ること見えること。便利さを享受している者には、不便だから味わうことのできる時間と空間が贅沢にも感じられる。2022/09/21
ゆうきゃん
2
キューバの旅行記が読みたくて手に取った本だが、リオ、小笠原、サハリンなど行ってみたいところも多く含まれていたため購入。旅行記としては詳細な記述があるわけではないが、旅の良さ、エッセンスが詰まっている一冊。文章・イラスト・写真のバランスが好きな感じ。北方領土やチベットなど、政治的に難しい状況で生活している人々の姿にも発見があるだろう。2010/06/05