内容説明
短歌にとって、七〇年代とはなんだったのか。短歌史の空白地帯を、当時の資料から丹念に掘り起こし、現代短歌研究の新たな視点を示す。
目次
はじめに
前史(1)〈前衛狩り〉とは何だったのか 一九六四~六五年
前史(2)前衛短歌批判と大学闘争 一九六四~六六年
前史(3)大学闘争と若手歌人座談会 一九六八~六九年
『現代短歌’70』 一九七〇年
小野茂樹の死 一九七〇年
岡井隆の失踪・前編 一九七〇年
岡井隆の失踪・後編 一九七〇~七三年
三島事件の衝撃 一九七〇~七一年
春日井建の歌の別れ・佐佐木幸綱「人間の声」 一九七〇~七一年
葛原妙子『朱靈』の迢空賞受賞 一九七一年
注目を浴びる女性短歌 一九七〇~七一年
馬場あき子『鬼の研究』の登場 一九七一年
連合赤軍あさま山荘事件 一九七二年
「反措定」と「幻想派」 一九六八~七五年
『森のやうに獣のやうに』と『直立せよ一行の詩』 一九七二年
土俗論 一九七三~七五年
座談会「女歌その後」と母性論議 一九七三年
日中国交正常化と海外詠 一九七二年
茱萸叢書と反措定出版局 一九七四~七五年
新鋭歌人叢書と「内向派」 一九七六年
新鋭歌人叢書と「第三の戦後」 一九七五~七六年
微視的観念の小世界 一九七八年
岡井隆の復活と『鵞卵亭』 一九七五年
戦中派の再評価 一九七三年
ベトナム戦争の終わり 一九七三~七五年
『日本列島改造論』とロッキード事件 一九七二~七六年
定型論の進展
一九七〇年代の編集者たち
北の会と南の会
「短歌人」の新人たち
「アルカディア」の刊行 一九七九年
新人賞と女性歌人たち
明治生まれの歌人たち
著者等紹介
吉川宏志[ヨシカワヒロシ]
1969年宮崎県生まれ。京都大学文学部国語国文学科卒。塔短歌会主宰。現代歌人協会理事。京都新聞歌壇・宮崎日日新聞「宮日文芸」選者。歌集に『青蟬』(1995年、第四十回現代歌人協会賞)、『鳥の見しもの』(2016年、第二十一回若山牧水賞・第九回小野市詩歌文学賞)、『石蓮花』(2019年、第七十回芸術選奨文部科学大臣賞、第三十一回斎藤茂吉短歌文学賞)、『雪の偶然』(2023年、第五十八回迢空賞)など十冊。評論集に『風景と実感』(2008年)、『読みと他者』(2015年)がある。また「妊娠・出産をめぐる人間関係の変容」で第十二回現代短歌評論賞(1994年)、「死と塩」で第四十一回短歌研究賞(2005年)を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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