内容説明
歴史的ベストセラー『サラダ記念日』から最新作『アボカドの種』までを網羅する待望のセレクション歌集。俵万智自身が、YouTube出身の書評家・渡辺祐真(スケザネ)といっしょに選んだ220首。80ページを超えるスケザネ超ロング鑑賞の手引き「俵万智の読み方」付。歌は時を超え、いま、あなたの心を掴む。
目次
『サラダ記念日』より
『とれたての短歌です。』*『もうひとつの恋』より
『かぜのてのひら』より
『チョコレート革命』より
『プーさんの鼻』より
『オレがマリオ』より
『未来のサイズ』より
『アボカドの種』より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明るい表通りで🎶
43
「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ 「この味がいいね」と君が言ったから7月6日はサラダ記念日 抱きあわず語りあかせる夜ありてこれもやさしき情事と思う 2025/03/09
ぐうぐう
30
俵万智が選歌集『会うまでの時間』を刊行したのが二十年近くも前のこと。しかも、入手困難な状態になっているという。なので、このタイミングで新たな選歌集が出るのはよく理解できる。まえがきで俵が述べているように、SNSで「いいね」が競われる時代の37年も前に「「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」と詠んだ俵の歌が親しみを込めて若い世代に共感を生んでいるのは、長年の彼女の読者としても嬉しい。俵の短歌は時代性が感じられるものも多いが、時々の気持ちを詠んだものも当然多く、(つづく)2024/11/06
まぁみ
26
俵万智さんの著作は、未読も未購入作も無い。なので選歌集はベスト版みたいで心踊る。第一歌集『サラダ記念日』から最新第七歌集『アボカドの種』までのみならず、浅井慎平さんとの共著二冊を加え九作品の中から、万智さんとスケザネさんが選んだ220首!各歌集の選歌の後には、スケザネさんの分かり易く愛に溢れた鑑賞の手引きがあります。なんと至れり尽くせりであろう!こんな贅沢な選歌集他にはない。短歌と言えば俵万智です。まだ俵万智を知らない人にも、私のようにデビューからのファンにも、おすすめしたい。私の棺桶に入れてもらいます!2024/04/17
コンチャン
12
俵万智さんがこれまでに発表されてきた短歌の中から、スケザネさんと一緒に選んだ220首が収められた一冊です。ミュージシャンで言うならベストアルバム的な作品になります。そのときの短歌がどのような背景で生まれたのかがちゃんと考察されていて、知らない人にもとても入りやすい内容だと思います。2024/05/13
たっきー
10
俵万智氏と渡辺祐真氏によって選出された俵万智歌集。時期によってメインとなるテーマが変わるが、私は子育てのなかから生まれたであろう作品群が好き。「人生は長いひとつの連作であとがきはまだ書かないでおく」。2024/06/22
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