出版社内容情報
伊藤紺[イトウコン]
著・文・その他
内容説明
初版たったの300部。増刷のたびに売り切れる噂の私家版歌集が、発売から約3年の時を経て次作『満ちる腕』とともに短歌研究社より新装版として同時発売!「わたし」を巡る60首。歌人・伊藤紺、最初の短歌集。
著者等紹介
伊藤紺[イトウコン]
歌人。2019年『肌に流れる透明な気持ち』、2020年『満ちる腕』を私家版で刊行する。2022年両作を短歌研究社より同時刊行。その他の作品にミニ歌集『hologram』(CPCenter)、Kaho Iwaya(opnner)との共作『すごく近い』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kana
22
好きになる時のドキドキも、付き合っている時の愛おしさも、突然愛が覚める瞬間も、大号泣するほどの失恋の悲しみも、仕事で怒り泣く時も、まっすぐな気持ちをそのまま歌い上げる感じがとても瑞々しくてかわいくて。それなのに【楽しいだけとかってたぶんもうなくて楽しいたびにすこしせつない】と思うようになってきちゃって切ない。変化し続ける今が描かれていると思いました。翳りすらも愛おしい。【朝 きみが髪を乾かす さらさらとこぼれる 会社やめたいんだ】【楽しんで暮らせば溜まる髪の毛の捨て方なんて習わなかった】2025/08/17
水色系
17
何から何まで好き。タイトル、装丁、歌、使ってるフォント、ページや歌によってレイアウトを変えてるところも。サイン本なんだけど、サインに、日付と時間まで書かれてるのがなんかうれしい。特に好き→きみに会うときのわたしが好きなのに あなたらしくとか言わないで(P31)/楽しんで暮らせば溜まる髪の毛の捨て方なんて習わなかった(P48)2024/10/19
nami
16
日常の中の誰にも言えない、言葉にならないような透明な気持ちが沢山詰まっている。どの歌もドラマのワンシーンのような光景がはっきりと思い浮かんで、続きを知りたくなった。「サントリー烏龍茶のCMにでてくる女みたいに生きる?」という歌を読み、気になって烏龍茶のCMを調べたら幸せそうにご飯を食べる阿佐ヶ谷姉妹が出てきて和んだ(笑)たしかに、一生あんな風に可愛らしく上品に生きてみたい。2025/02/16
まぁみ
13
出会ってしまった。心を撃ち抜かれました。最近は女性歌人の魅力的な作品が多々あり、読み漁っていますが、あ、男性歌人もたっくさん読み漁ってますよ(笑)。伊藤さん…群を抜いて好きだ♡人気があるのが分かります。いやぁ素晴らしい、素晴らしすぎたわ。伊藤さん、ありがとう!宝物が増えました!2023/10/23
luz
12
「ひさしぶりに会うたびきみは生きていて新鮮さに泣きそうになる」「楽しいだけとかってたぶんもうなくて楽しいたびにすこしせつない」「言わなきゃよかった行かなきゃよかったシュークリーム食べて消えたい」2025/10/30




