感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あや
5
桜や雪や滝やお母様を詠んだ歌が好きです。「紫のひと」とは何かと読みすすめていくと絵の中に描かれた人のことでした。2019/11/12
門哉 彗遙
4
印象に残った歌たち。/ 切り分けて地層のような断面に半円形のいちごは潜む/ 曲がりゆく道に添いつつ私からやや離れてゆく私のからだ/ 解答を誤しゆえ追いつけぬ旅人算のなかのたびびと/ 感情のおもむくままに流れゆく水のゆくえを水とて知らず/ 泡立ちて小石のこすれ合う音の消えて生まれて消えていつしか/ 絵のなかの椅子に座りて悲しみのあるいは喜びの紫のひと/ 逢いたさがしんねり募りゆく午後を卓上に乾きゆくアマリリス/ 2025/04/07
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- 和書
- 午後二時の証言者たち