内容説明
批評家、菱川善夫は生涯、歌人であることをわすれなかった。そして、最後の表現の器として短歌を選んだ。それが平成十九年の「病院入院録雑記」であり、十九年の「フランス滞在歌稿」である。十八歳での出会いから最晩年のパリまで、六十年にわたる全短歌作品を収録。
目次
1章 初期作品の世界(昭和二十一年‐昭和二十八年(一九四六‐一九五三)
付小樽中学校時代の詩―昭和十七年(一九四二))
2章 現代歌人菱川善夫の世界(昭和二十八年‐平成十六年(一九五三‐二〇〇四))
3章 晩年・未発表作品の世界(平成十九年(二〇〇七))
著者等紹介
菱川善夫[ヒシカワヨシオ]
1929年、小樽市に生まれる。小樽中学時代から作歌をはじめ、北海道大学大学院時代の1954年に「短歌研究」第一回新人評論に「敗北の抒情」が入選。以降、評論活動を展開、前衛短歌運動の理論的支柱となる。2007年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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