内容説明
信じていた神に裏切られた男は、神の化身かと見紛うプリマドンナを追い求めてロシアの大地をさ迷い続けるが…
著者等紹介
大鐘稔彦[オオガネナルヒコ]
1943年愛知県生まれ。1968年京都大学医学部卒。母校の関連病院を経て1977年上京、民間病院の外科部長、院長を歴任。その間に「日本の医療を良くする会」を起会、関東で初のホスピス病棟を備えた病院を創設、手術の公開など先駆的医療を行う。「エホバの証人」の無輸血手術68件を含め約六千件の手術経験を経て、1999年、30年執ってきたメスを置き南あわじ市の公的診療所に着任、地域医療に従事して今日にいたる。医学専門書の他に、エッセイ、小説を手がけ、アウトサイダーの外科医を主人公とした『孤高のメス』は173万部のミリオンセラーとなり、映画化、ドラマ化された。日本文藝家協会会員、短歌結社「短歌人」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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びぃごろ
11
「好きなものを追い求めること」他人に迷惑を掛けないのであれば問題ないだろう。「神」という言葉に変えてはいるが、対象にされた方は気味悪く思うのではないか。本人は純粋に崇高する気持ちなのだろうが…お金も時間もある定年退職者というのもたちが悪いな、傍から見ればストーカーに近い。奥さんにはお金さえ残せば何とかなるだろうというのも気に入らない。自分の行動理由を述べたうえで出て行ってくれ。字も大きく行間もありあっさり読める。罪と罰のラスコとソーニャ、懐かし。深い信仰って窮屈だな。2020/08/02