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  • サイズ 46判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862657824
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

仮想と現実を巡る圧倒的言葉の世界。きれいごとを吹き飛ばす圧倒的描写力によって日常世界がめくれあがる。見慣れたはずの外界が何かおかしい。人間の嘘がべろりと浮かび上がる。人間とは何ものか。一見そうは思えないが、本書は脳と文明の虚妄をあばく恐るべき哲学小説である。『季刊文科』連載作、待望の単行本化!

著者等紹介

吉村萬壱[ヨシムラマンイチ]
1961年、愛媛県松山市生まれ、大阪で育つ。京都教育大学卒業後、東京、大阪の高校、支援学校教諭を務める。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。2003年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞受賞。2016年「臣女」で第22回島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蘭奢待

50
ストーリーは狂気に満ち、終盤の破天荒な展開には恐れ入る。「チク」と呼ばれる地区。放射能汚染地区やハンセン病隔離地区を思わせる。チクに立ち入ると感染すると言われ、子供たちはイジメに会う。世の中が虚構に満ち、現実は、ニセモノ以上にニセモノであり、耐えることなどできないという。人類が積み上げた文明など、薄っぺらなもので、人類だけの自己満足でしかないという。作者の叫びが聞こえるよう。エロとスプラッターのおぞましい描写。めちゃくちゃなストーリーのようだが、世の中や政治の不条理への糾弾で貫かれている。お見事です。2020/02/29

Tαkαo Sαito

37
前半は出てくる人物を小馬鹿にしながら比較的楽しく読めたのに、中盤から世界観の怒涛の変化と訳もわからない恐怖を感じながら読み終えた。後半は狂気の世界を見せつけられ、自分がそこに取り込まれるような錯覚もあり、疲労感があります。完全に吉村萬壱先生しか書けないスタイル。物語の世界を生々しく恐ろしく破壊しつつも読者に考えさせたい、つきつけたいことが書かれている気配を強く感じさせる狂気作品2023/08/27

りつこ

37
覚悟して読んだけどやはり凄まじかった。静かなタイトルと表紙に騙されちゃいけない。どこまでが現実でどこからが妄想なのか。その境界が曖昧になるように呪文のように「現実」「偽物」の言葉が繰り返される。この狂った世界が恐ろしいが、もしかして私が今生きているのも実はこれとあまり変わりがない世界なのかも、とうすら寒くなる。文明や思考、常識、善意をなんとなく信じて生きているけど、一皮めくればこんなものなのかもしれない?知らない顔をして生きていると言われると、確かに…とうなづいてしまうのがこの本の恐ろしいところ。2020/02/06

とももも

13
裏切らない面白さ。 自分が今いる世界は理性で作り上げた偽物なんだな。 本物の世界というのがこの本に書いてあった世界なのかもしれない。 グロいんだけど、読んじゃう。極限の気持ち悪さなんだけど笑っちゃう。この方の言葉は凄い!!!2021/08/30

uniemo

11
初めて読む作家さん。お気に入りの方の感想で劇薬だとわかっていたのですが、想像以上でした。最初はそれぞれ言い分は異なるけれどどちらかの世界が現実かと思って読んでいたのだけれど誰一人として狂気ではない人が出てこない世界。そしてどんどん病魔が広がって物凄い過激なグロテスクな世界になっていく。ただラップのように畳みかけてくる語句の言い回しに面白いところはありました。この世界で本物と偽物とは何なのだろう。2020/06/19

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