内容説明
ここに集められた論文やエッセイなどは、著者の思考の履歴そのものだ。パスカルやヴァレリーを論じるフランス文学者が、メグレやムーミンについて心はずませながら書き、ジャコメッテイの芸術に嬉々として触れるところに、その思索の柔らかさと閃きがある。リアルな「もの」を学び、リアルな「もの」を教えてきた体験からくる伸びやかな考えは、書評や短い文章にもあふれている。
目次
1 話しことばで(認識の根底にある単純な体系;レベルの整理 ほか)
2 書きことばで(パスカルにおける「イエス・キリスト」;スタンダールの文体について ほか)
3 短文集(訳者まえがき・あとがき;トーベ・ヤンソン周辺;書評、読書感想など;追悼;小エッセイ;学生たちへのメッセージ)
著者等紹介
東宏治[アズマコウジ]
1943年生まれ。フランス文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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