出版社内容情報
急速に高まる東ドイツ映画の魅力を伝えるコンパクトながら最適な案内書。その映画の成立と変遷、製作の特殊性、冷戦期の現象など。
ゼバスティアン・ハイドゥシュケ[ゼバスティアンハイドゥシュケ]
著・文・その他
山本佳樹[ヤマモトヨシキ]
翻訳
内容説明
近年、急速に高まる東ドイツ映画の魅力に迫る!東ドイツ映画の成立と変遷、映画製作の特殊性、他国との関係などは無論、東西映画の交差点として、冷戦期における唯一の汎ヨーロッパ的映画現象であったその重要さに、本書は気づかせてくれる。
目次
序論
第1部 東ドイツ映画(国家機関としての東ドイツ映画;相互関係と緊張―デーファと東ドイツ娯楽産業;ひとつの文化遺産―デーファの余生)
第2部 氷結と雪解け―デーファの規範集(互礫映画、ヴォルフガング・シュタウテ、戦後ドイツ映画―『殺人者は我々の中にいる』(ヴォルフガング・シュタウテ、一九四六年)
永遠のブロックバスターとしての童話映画と児童映画―『小さなムックの物語』(ヴォルフガング・シュタウテ、一九五三年)
「現代映画」、敵対する他者としての西ベルリン、祖国としての東ドイツ―反逆者の映画『ベルリン シェーンハウザーの街角』(ゲルハルト・クライン、一九五七年)
デーファ・ジャンル映画の誕生、東ドイツのSF映画、新しい技術、東欧との共同製作―『金星ロケット発進す』(クルト・メーツィヒ、一九六〇年)
映画検閲、東ドイツの「ヌーヴェル・ヴァーグ」、「ウサギ映画」―『私はウサギ』(クルト・メーツィヒ、一九六五年) ほか)
著者等紹介
山本佳樹[ヤマモトヨシキ]
1960年愛媛県生まれ。大阪大学大学院言語文化研究科教授。著書・訳書多数あり、訳書のクラウス・クライマイアー『ウーファ物語―ある映画コンツェルンの歴史』(鳥影社、共訳、2005年)でダウテンダイ=フェーダー翻訳賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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