出版社内容情報
夕暮れにふと立ち止まり、舗道の肌を踏む靴を眺めたとき、異様な怪物がぬらりと身体から離れて、のっそり歩いてゆくように感じた体験はありませんか?ーおまえは、誰だ?
唇をなぞるリップスティックを中途でとめたとき、そこからにわかな腐食が始まり、自分の顔がすっかり変貌したように感じた経験はありませんか?ーわたしは、誰?
第一篇 鏡の背理
第二篇 海岸健忘症
第三篇 失踪した花嫁
第四篇 ほおずき
第五篇 被害者の復讐が始まっている
第六篇 催眠療法
第七篇 夜 会
第八篇 記憶の島
第九篇 スパイ容疑 255
第十篇 腹が一つで背中が二つの怪物
第十一篇 再 会
第十二篇 誘 惑
第十三篇 姉 妹
第十四篇 終わらない夏
第十五篇 メガニューラ氏の恋
第十六篇 遠隔操作
第十七篇 煙 草 (指の間に焦げる固有の時間)
初 出
解 説 ─ RYUICHIワールド あるいは楽園への遁走 岩佐倫太郎
石田隆一[イシダリュウイチ]
著・文・その他
内容説明
夕暮れにふと立ち止まり、舗道の肌を踏む靴を眺めたとき、異形な怪物がぬらりと身体から離れて、のっそり歩いてゆくように感じた体験はありませんか?―おまえは、誰だ?
著者等紹介
石田隆一[イシダリュウイチ]
ハウステンボス株式会社執行役員、株式会社加賀屋顧問を経て、創作活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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