内容説明
国宝茶室「待庵」は、本当に千利休の作なのか?利休の千家を継いだ二代目少庵。その作「西芳寺湘南亭」「麟閣」の徹底図解を中心に、利休「待庵」、織部「燕庵」、遠州「密庵」との比較検証を通して、不愚の天才茶人・千少庵の実像にせまる!
目次
世阿弥の子孫か?千家第二代・少庵の謎
利休の死後に、移築改修されていた待庵
移築改修の痕跡にあふれた待庵
待庵と千少庵を結びつけた、宮上論文とは?
待庵に充溢している、千少庵の痕跡
惨憺たる曲芸を演ずる待庵
台目構えの洗練は、千少庵にあり
織部の燕庵に先駆けていた、少庵作の燕庵形式・麟閣
燕庵形式のルーツであるか?燕庵的な伝利休茶室
織部の燕庵に先んじて「燕の茶室」を造っていた少庵
なぜ、西芳寺湘南亭と千少庵を切り離すのか?
一二三の意匠と、湘南亭コード
遠州流茶室も、千少庵の創案か?
千少庵の実像は、なぜ今日まで秘められてきたのか?
著者等紹介
長尾晃[ナガオアキラ]
建築家。歴史・美術・建築研究家。1965年長野県生まれ。1990年東京藝術大学大学院美術研究科建築理論専攻修士課程修了。1996年長尾晃建築研究所設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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