出版社内容情報
平岡敏夫[ヒラオカトシオ]
内容説明
漱石文学は時代とのたたかいの所産であるゆえに、作品には微かな“哀傷”が漂う。『猫』から『明暗』までを味読した本書の魅力もそこに関わっている。新たな漱石を描き出す充実した論集。
目次
夏目漱石―『猫』から『明暗』まで
漱石における家と家庭―『坊っちやん』『それから』『門』
漱石―芥川文学に関連して
『吾輩は猫である』の吾妻橋
『坊っちゃん』について
小宮邦隆の『坊っちやん』
『坊っちやん』は佐幕派小説
『坊っちやん』―うらなりの声
『坊っちやん』―面白うてやがて哀しき物語
『坊っちやん』の影―『銀の匙』〔ほか〕
著者等紹介
平岡敏夫[ヒラオカトシオ]
1930年香川県生まれ。日本近代文学専攻・文学博士。筑波大学教授、群馬県立女子大学学長を経て、両大学名誉教授。日本学術会議会員、中国・韓国・台湾・タイ・アメリカで客員教授等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件