内容説明
三島由紀夫の人と文学を三つの視点から、ドイツ文学の影響を踏まえて論じる。“力への意志”の文学ではニーチェ、“仮面”の文学ではトーマス・マン、そして“超政治”の文学ではワーグナー、ヒットラー、ヘルダーリン、ハイデッガー。今までにない画期的研究。
目次
第1部 “力への意志”の文学―三島由紀夫とニーチェ(超人へのレッスン―イカロスの如く;力への意志あるいはルサンチマンの美学―『金閣寺』論;発狂と自決―二つのニーチェ受容)
第2部 “仮面”の文学―三島由紀夫とトーマス・マン(仮面の変容―トーマス・マンに魅せられて;若さの美学か、老いの美学か―二つのナルシシズム;『魔の山』から『豊饒の海』へ)
第3部 “超政治”の文学―三島由紀夫とワーグナー、ヒットラー、ヘルダーリン、ハイデッガー(超政治劇『わが友ヒットラー』とその背景;失われた日本を求めて―『絹と明察』論)
著者等紹介
林進[ハヤシススム]
1953年、岡山県に生まれる。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。ドイツ文学専攻。現在、大阪大谷大学人間社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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