内容説明
ゲーテのローマでの生活は謎につつまれているところが多い。偽名で生活し、お忍びで庶民的な料理屋や芝居小屋に通った。夜おそくまで町をぶらついた。いくどかは色事も含んでいた。彼はそのことが公けになることを避け、隠した。実際のゲーテの姿を探る興味つきない論証が展開される。
目次
1 ゲーテ家のイタリア人
2 イタリア語と父の思い出
3 ティッシュバインとともにローマの民衆の中で
4 「行儀の悪いフェリックス」『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』におけるローマの痕跡
5 ルドヴィージ荘のユーノ女神像
6 愛の三角形―ヘルダー夫妻とアンゲリカ・カウフマン
7 公母アンナ・アマーリアの「ローマの休日」
著者等紹介
ザッペリ,ロベルト[ザッペリ,ロベルト][Zapperi,Roberto]
1932年生まれのイタリアの歴史家で、現在、ローマ在住。長年、イタリア人名辞典の編集に携わり、1982‐1991年、エンチクロペディア・イタリアーナ研究所編集員。1984年、1989年、パリ社会科学高等研究院、1998年、ベルリン科学コレーク、2001年、ハンブルクのヴァールブルクハウス、2008年、チューリッヒ工科大学、等々の特別研究員や客員教授をつとめる。フランス革命及び対抗宗教改革の歴史についての多数の著作は、ドイツ語、スペイン語、フランス語、英語、日本語、韓国語などに訳されている
星野純子[ホシノスミコ]
1944年兵庫県神戸市生まれ。1969年京都大学大学院修士課程修了。大阪府立大学総合科学部教授を経て、大阪府立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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