内容説明
日本ではなぜ、ピノッキオの話がこれほど多く、長きにわたり求められたのか。イタリアで生まれたピノッキオというあくたれ少年の破天荒な物語は、どのような道を辿って日本に登場・定着したのか―。作品の成立背景やこれまでの翻訳史、研究史等をふまえて考察した、ピノッキオ物語研究の集大成。
目次
第1部 ピノッキオ物語の研究―日本における翻訳・戯曲・紙芝居・国語教材等(作品『ピノッキオの冒険』の成立背景―イタリア史をふまえて;日本における『ピノッキオ』受容の文化史的研究―覚書ふうに;日本におけるピノッキオ研究の歴史―昭和戦後期から以後 ほか)
第2部 研究余滴―『ピノッキオ』で子どもを発見する(演劇『アルレッキーノ―二人の主人を一度に持つと』(ミラノ・ピッコロ座)を見て
ピノッキオを巡る研究会に参加して
J.J.ルソーと『ピノッキオ』 ほか)
第3部 資料編(日本における『ピノッキオ』翻訳史;日本における『ピノッキオ』研究史;ピノッキオ物語の作品総覧(和文もの)―ピノッキオ本の日本語版 ほか)
著者等紹介
竹長吉正[タケナガヨシマサ]
1946年、福井県に生まれる。東京学芸大学大学院修了。埼玉大学教育学部教授を経て、白鴎大学教育学部教授をつとめる。物語創作も行う。ペンネーム吉志海生の著書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件