内容説明
誰も書かなかった、大きな決定的な問題―戦後児童文学と共産主義との関係を、広範な資料を遍く精査して論証。部落解放問題と社会主義についての30年にわたる論考の蓄積の上に、1953年、鳥越信、古田足日らの通称「少年文学宣言」以降の小川未明批判・攻撃が、どのような思想で、いかなる手段をもってなされたか。あたう限りの資料を駆使、時代背景を照射しつつ明らかにする。「ネバーランド」連載に未発表“夢”、“原理”、“境い目”以降の原稿を加え、詳細な註を付して1巻とした。絶筆。
目次
序 小川未明否定・「少年文学宣言」、双方を否定する
壱 怒れる若者・共産党員連合による日本児童文学者協会クーデター
弐 鳥越信・共産主義児童文学史批判
参 古田足日「さよなら未明批判」
肆 古田足日・五九年戦後画期説の成立
伍 菅忠道共産主義文学史・批判
終章 古田童話史観の破綻
著者等紹介
宮崎芳彦[ミヤザキヨシヒコ]
1941年12月福岡市生まれ。立教大学日本文学科卒。(株)ほるぷ出版編集部勤務の後、白百合女子大学児童文化学科教授。2004年に退職。日本ペンクラブ会員、日本児童文学学会会員。2009年4月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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