出版社内容情報
「習俗の政治学」」を統一テーマに開催された政治思想学会第32回研究大会の発表報告論文4本を中心に、公募論文12本と書評11本を収録。
【目次】
まえがき 田村哲樹
【特集】
一八世紀環大西洋の均衡概念──あるいはラピュタの仕立屋について 上村 剛
ルソーの政治思想における「習俗」──腐敗に抗う政治学 三嶋康平
デモクラシーの習俗と専制──シャトーブリアンのリベラル保守主義の一考察 髙山裕二
政治思想伝播の回路としての授業──比較政治思想の教育論 石川涼子
【公募論文】
チャールズ・テイラーは「カトリック・マルクス主義者」であったのか――ニューレフト思想史の一断面 高橋侑生
ヒューム政治思想における「自由の精神」の意義について 鎌田厚志
A・D・リンゼイによる絶対平和主義批判──聖書解釈と国内類推の是非とに注目して 中村逸春
労働の承認を問い直す──関係論的平等主義、自己実現に向けた労働選択、ベーシック・インカム 阿部崇史・榊原清玄
[政治思想学会研究奨励賞受賞論文]
植木枝盛の思想──「公論」と「人民」をめぐって 池上広亮
和辻哲郎における人格主義と他者 渡邉一貴
アイリス・マリオン・ヤングの思想におけるフェミニスト現象学と規範的政治理論の関係──経験と状況に着目して 山岸大樹
「市民の政治学」の二つの源流──松下圭一における権力への参加の論理と、高畠通敏における権力への抵抗の論理 田中駿介
「プロレタリアートの独裁」概念の多義的性格──マルクス、エンゲルスからロシア革命までの概念史 赤海勇人
現代批判理論は「進歩」に対する批判にどう応答するのか──アレン、フォアスト、イェッギを中心に 大村一真
アーレントとリースマン──大衆社会と全体主義をめぐって ラウシュ魁
批判的所有権論の生成へ──一八世紀ドイツ自然法学の中のカント 鈴木 元
【書評】
雨滴の逸れとしての思想史 近藤和貴[『〈城壁のない都市〉の政治哲学──エピクロス主義研究』(中金聡)]
政治思想史におけるドイツ啓蒙主義 熊谷英人[『思慮と革命――ドイツ啓蒙主義の政治構想』(林嵩文)]
ミルとグロート 関口正司[『ギリシアへの陶酔――ジョージ・グロートとJ・S・ミルによる古代ギリシア思想の受容』(村田陽)]
惨禍に抗う政治の詩学 矢野久美子[『ハンナ・アーレントと共生の 〈場所(トポロジー)〉(トポロジー)論(トポロジー)――パレスチナ・ユダヤのバイナショナリズムを再考する』(二井彬緒)]
「ネオリベラリズム」濫用の歴史的要因を探る 田中拓道[『ネオリベラリズム概念の系譜 一八三四―二〇二二』(下村晃平)]
グローバル政治の「現実」を捉え直し、未来への展望を描くために 山田祥子[『グローバル社会の哲学――現状維持を越える論理』(押村高)]
仕事の諸問題と問題先行的な政治理論 大庭 大[『仕事の正義』(大澤津)]
時間の導入による代表制民主主義の再構築 早川 誠[『民主主義はいつ成立するのか──時間と民意の政治学』(鵜飼健



