内容説明
タックス・ジャスティス=租税の正義。税を語る時にいわれる公平や公正の背後にある社会観や人間観にまでさかのぼって哲学的に考える。税を通して私たちはどのような社会を作ろうとしているのか。
目次
第1章 税を考える視点(市場社会と税;税は強制労働か;社会的協同システムとしての市場と税;市場社会の陥穽)
第2章 タックス・ジャスティス(市場社会における政府と税;タックス・ジャスティスの規範的要求)
第3章 税制上の不正義と税不信(租税回避という不正義;政府という不正な存在;税を社会に取り戻す)
第4章 グローバルな正義と税(貧困と正義;グローバル・タックスの可能性;グローバル・タックスとグローバル・ガバナンス)
著者等紹介
伊藤恭彦[イトウヤスヒコ]
1961年生まれ。大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得。博士(法学)。静岡大学人文学部教授を経て、名古屋市立大学大学院人間文化研究科教授。主要著書に『貧困の放置は罪なのか―グローバルな正義とコスモポリタニズム』(人文書院、2010年、2011年日本公共政策学会著作賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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