内容説明
本書は、朝日新聞の医療サイト『アピタル』の連載「小児科医ママの大丈夫!子育て」をまとめたものです。この連載は日々子育てに奮闘しているみなさんを少しでも元気づけられたら、と思って書いています。子育て中に、他人から理不尽に責められたとき、不安になったとき、疲れたとき、イライラしたとき、自責の念にかられたときなどに、ぜひ読んでみてください。
目次
第1章 子育てをもっとラクに(出産の痛みや苦労と、子どもへの愛情は関係ない;なんでも親のせいにできる“愛情不足”はスルーして ほか)
第2章 心配になりがちなこと(赤ちゃんを寝かせて、産後うつを予防するには;泣きやまないのは、親の対応のせいじゃない ほか)
第3章 よくある子育てのデマ(その育児情報サイト、本当に正しいでしょうか?;“○○フリー”は、必ずしもいいものとは限らない ほか)
第4章 小児医療の正しい知識(子どもの医療についての正しい情報はどこにある?;小児科なのか他科なのか、迷ったときには… ほか)
著者等紹介
森戸やすみ[モリトヤスミ]
1971年、東京生まれ。小児科専門医。一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在は東京都内のクリニックに勤務。2020年の夏頃までに都内で開業予定。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mariya926
114
小児科の先生が書かれているので、情報サイトの間違っている情報とか、正しい情報サイトとかを教えてくれていたり、病気の時の対処法も詳しく書かれていたので、赤ちゃんがいる方は読むと指針書になると思います。特に熱がある時に薬を飲んでも意味がないということは、あまり知られていないのでは?と思います(病院で風邪であるかは確認する必要がありますが)。ご自身も2人の子どもを育てられているので、ママ目線で寄り添ってくれる感じです。インフルエンザワクチンは打った方がいい事を知りました(取り敢えずはコロナが落ち着いてから)。2021/09/20
kitten
12
図書館本。子育てに「こうでなきゃいけない」という正解はない。タイトルは「だいたいで大丈夫」だけど、中身はそうでもなかったな。タイトルが秀逸だと思う。内容は、子育てに関する最新の知見。別にスマホみせたらあかん訳はないし、夜寝なくても問題ない。食べなくてもいいよ、そのうち食べるから。今の世の中は情報が多すぎて、変なものにはまってしまうと大変。そういう意味ではタイトルどおり、「だいたいで大丈夫」困った親に対するフォローがあるとよい。悩んでいる母親向けの本だけど、なぜ子育ては母親と決めつけてるんだ?って思った。2020/11/20
kitten
10
図書館で既読。今回、後輩が産休に入ることになったので、何かプレゼントを、と思い、この本にしてみた。で、自分で先に再読。うん、この本は中身も素晴らしいけれど、タイトルが特に素晴らしいと思う。贈る相手が読んでくれるかどうかわからないけれども、最低でもタイトルの意味さえ理解できたら、それでいいかな。母親が追い詰められない世の中になればいいな。ただ、この本も2020年初版なのね。もう3年前なのか。少し情報が古いかも??2023/05/15
鳩羽
8
子供を持つ親に、育児を思い詰めすぎずに楽しんでやっていけるよう、日々の世話や心配事に対してのだいたいの基準を提示してくれる本。誰もが一度は悩むことや、胡散臭い情報などがだいたい幅広く網羅されていて、子育てで皆が何に困っているのかを一望することもできそう。医者でも絶対と言えないことも多く、親の観察と専門家への相談がタッグを組むことが大事なのだなと思った。両親は2人いるという言葉が何回か出てくるが、言うなら社会にはもっと大勢の大人がいるわけで、子育て可能な社会というビジョンはもっと広く共有されて欲しいと思う。2020/07/13
織川 希
5
★★★☆☆ 子育ての押さえどころを学べる本。本書は子育てにまつわる根も葉もない話に惑わされず、今の医学的知識の範囲で正しい行動を取りましょうと教えてくれる本。「子育てはだいたいで大丈夫」というタイトルとは裏腹に、気に留めておくべき子どもの病気症状を細かく教えてくれる。「だいたいで大丈夫」とは、インターネットや一部の医師が「○○は危険」とか「○○しないとダメ」などという話について「そんなことはないから大丈夫」と教えてくれるというものだった。親としては必要以上に自分を責めず、子供の様子を注意深く観察したい。2023/04/15