出版社内容情報
最古といわれる鎌倉時代の武将の家訓・北条重時の家訓が現代によみがえる。仕事で活かせる武士道の心得と処世術を紹介。武将の家訓としては最古と言われる、鎌倉時代の北条重時の教えが現代によみがえる!
今からおよそ800年前に活躍した鎌倉時代の武将、北条重時は、鎌倉時代とは思えない、今にも通用する処世術を家訓に残していた。
飲み会での作法、上司との付き合い方、部下のマネジメント法、女性たちとの付き合い方など、武家の長として、円滑に組織を運営していくための方法や、武士としての仕事との向き合い方や、いかに生きるか、といった人生訓としても、現代に活かせるものばかりだ。
そんな重時の家訓から48の項目を抜粋。ベストセラー『女子の武士道』の著者による、独自な切り口で意訳した、現代によみがえる武士の生きる知恵の数々。
実践に活かせる「活学」としての武士道を説いたビジネス書です。
第一章 これだけはやっておけ ?己の礎となるもの
一、祈念の心をあなどるな 【やがて自信に繋がるもの】
二、命を惜しむな、欲を捨てろ 【生きることは修行】
三、年老いた親の言葉は、心静かに聞け 【大事なことは後でわかる】
四、人生の先輩に敬意を、後輩には思いやりを【赦しと慈しみが潤滑油】
五、とらわれるな、達観せよ【すべては無常。流れ、変わりゆく】
第二章 男たるもの、まずは風格だ ? 挙措進退と身だしなみの基本
六、宴席や食事の席では品良く振る舞え【気を抜く時に気を抜くな】
七、けじめのない起居動作をするな【慎みという美徳を忘れるな】
八、衣服は上等すぎない定番を。大事なのは好感度だ【年齢、立場、相応のものを】
九、己の振るまい、家、持ち物すべて身の丈に相応しく【嫉妬を買い、維持費もかかる】
十、知っていることでもしかるべき人に訊け【妙味ある敬意の表し方】
十一、あらたまった手紙は代筆を頼め【手紙には教養と気品が表れる】
十二、心中の不足不満を表すな。求めるより与えよ【すべて天の思し召し】
第三章 仕事の八割は処世術 ? 佳き人間関係を結ぶ「克己復礼」
十三、偏見を捨て、教訓を聞き入れよ【心は常に水のようであれ】
十四、同輩の不遇は自分のこと以上に受け止めよ【惻隠の情こそ同僚の絆】
十五、人の後ろめたさに付け込むようなことを言うな【長所を見よ】
十六、怒りを以て部下の処遇を決めてはならない【怒りは後悔のもと】
十七、部下が敬う以上に部下を敬え【身を低くする者が高みに立つ】
十九、訪問先では挙動を慎め【壁に耳あり障子に目あり】
二十、自分の所用より人の用事を優先せよ【使うより使われろ】
二十一、頼まれごとは喜んで即実行せよ【平時こそ「いざ鎌倉」の心意気】
二十二、用事を頼む際はやむを得ない場合のみとせよ【気遣い、心配りが大切だ】
二十三、出張には辛抱強い部下を連れていけ【重い荷物を持たせるな】
二十四、気に入らぬ者にも気持ちよく応対せよ【すべて我が身に返ってくる】
二十五、ひとつでも良いところがあればよしとせよ【不平は道を誤るもと】
二十六、酒の席では若輩の部下にこそ心を砕け【大切なのは情である】
二十七、冗談でも人の落ち度を言うな【言われる方の身になってみろ】
二十八、上司の命令でも道に外れるようなことはしてはならない【忠義を正しく理解せよ】
コラム【克己復礼?武士道の根幹】
第四章 女を尊ばずして先はない ? 家も仕事も女次第
二十九、道を譲れ。こと女や子どもは先に通せ【譲られて怒る者はいない】
三十、女子の集いは見ぬふりをせよ。部下にも固く言い聞かせろ【女への気遣いは細やかに】
三十一、妻となる女を選ぶには、その心をよく見よ【妻を裏切ると恐ろしいことになる】
【コラム】妻の嫉妬が募りに募った浅ましい出来事
三十二、妻子の話はよく聞き届けるようにせよ【女子どもを侮るな】
三十三、外出先から帰宅するときは一報せよ【妻にも都合があるらしい】
三十四、我が身をつねって人の痛さを知れ【自分がされていやなことを人にするな】
三十五、玄人の女にあまりになれなれしくするな【度が過ぎれば恥となる】
三十六、宴席にはぱっとしない女を選べ【甘い罠に男は弱い】
三十七、どんな女でも非難してはならない【我が身が廃れる原因となる】
【コラム】 日本の歴史を支えた武家の女子教育
第五章 人生は心しだい ? 浮き世を達観せよ
三十八、非道理の中に道理あり、道理の中に非道理あり【人に知られずとも善行を積め】
三十九、良いこともあれば悪いこともある【人生は悲喜こもごも】
四十、盗まれても不自由しないならそのままにせよ【許す者が許される者】
四十一、人を侮るようなもの言いをするな【立場ある者ほど自らを低くせよ】
四十二、物事をやかましく論議するな【無益な争いほどばかばかしいものはない】
四十三、貪欲な心は地獄からの使者【欲に振り回されるな】
四十四、嘆かわしいことが起きても歎き悲しむな【すべて受け入れろ】
第六章 人生をまっとうせよ ? 至誠がすべてである
四十五、年齢ごとに自覚と目標を持て【人生をうかつに過ごすな】
四十六、誠実な者は心の明るい者、運を開く者【みずから光となり道を拓け】
四十七、正直の心は人生の宝【私欲なきところに御加護あり】
四十八、義を貫き立派な最期を遂げよ【惜しむべきは名である】
【コラム】勇敢なる慈悲の人、北条重時
石川真理子[イシカワマリコ]
著・文・その他
内容説明
マネジメント、マナー、女性とのコミュニケーション、仕事の向き合い方…最古で“最強”の武将の教え。
目次
1章 これだけはやっておけ―己の礎となるもの
2章 男たるもの、まずは風格だ―挙措進退と身嗜みの基本
3章 仕事の八割は処世術―佳き人間関係を結ぶ「克己復礼」
4章 女を尊ばずして先はない―家も仕事も女次第
5章 人生は心しだい―浮き世を達観せよ
6章 人生をまっとうせよ―至誠がすべてである
著者等紹介
石川真理子[イシカワマリコ]
昭和41(1966)年東京都出身。武家の家系に生まれ、明治生まれの祖母から武家に伝わる薫陶を受ける。文化女子大(現・文化学園大学)卒業後、大手出版社の編集プロダクション勤務。独立後は文筆活動のほか日本精神の啓蒙活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 贖い 〈下〉 双葉文庫