内容説明
長期政権を築く、継承で力を発揮する、型ではなく原理原則を浸透させる、ハイリスク・ハイリターン、現実を見すえ戦力を最大限に活かす…。監督の結果の出し方はひとつだけじゃない!!
目次
信念を貫くということ―ファン・エスナイデルの場合
天才選手は天才監督になりえるか―風間八宏の場合
長期化する創業者―ミハイロ・ペトロヴィッチと西野朗の場合
継承力―森保一と長谷川健太と堀孝史と鬼本達の場合
リアリストの見る夢―反町康治と〓貴裁の場合
長期的戦略と監督えらび―日本代表監督の場合
著者等紹介
西部謙司[ニシベケンジ]
1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部を卒業し、商社に就職も3年で退社。学研『ストライカー』の編集記者を経て、02年からフリーランスとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こも 旧柏バカ一代
24
監督の話だけで一冊。ジェフのエスナイデル。ジェフサポから悪夢の象徴のように聞かされてたけど、、その詳細がやっとわかった気がした。風間さんは基礎を作るのは上手いと思ってる。ミシャと西野監督の長期間は稀な事だと思う。特にミシャは札幌の監督になってからも強いし、、ネルシーニョはチラッとしか出てない、、日本代表監督については色んな考察があるから面白いけど、協会の無策ぶりは目に余る。古河vs三菱は相変わらずみたいだし。2020/08/01
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18
【千葉の食卓から、白米が消えた】・・・あくまでも「ジェフ千葉」というサッカーチームの話ですが(笑)。エスナイデル監督のキャラが濃すぎて、そして最終ラインが高すぎて。でも食事制限に関しては、例えばベンゲルでも同じことをしそう▼「リアリストの見る夢」が現実に。本書刊行後、遂にチョウさん初タイトル。その土台を築いたのは反町さんの「縦のハードワーク」であり、菅野さんの「リバウンドメンタリティ」だったなあと思えば感慨深い。湘南スタイルは一日にしてならず。2019/02/09
いざなぎのみこと
9
サッカーが好きなので、その監督が何を考え、どうチームをまとめ上げているのか知りたくて読んでみました。様々な監督がいること、そして結果を出す監督はその哲学を決して曲げない信念があると読み終わって感じました。「ディフェンス大切でしょう!」と皆が思っても、「私がそれをすると思いますか?」と攻撃一辺倒な監督、カッコいいですよね。色々と学びのある一冊でした。2022/06/17
ユタ
4
J2ジェフ千葉の監督から始まるんだけど、それでいいのか?ボクはジェフのサポーターだからいいのだけど、一般の人からすると誰?って感じだと思う。でも、そこから西部ワールドに引き摺り込まれ、気がつくと読み終わっている。 本書を読むとハリルジャパンのワールドカップを見たかったと改めて思った。2018/06/23
藤棚
3
Jリーグ及び日本代表の監督のみを取り上げており、特性やこれまでの実績からいくつかのカテゴリーに分けてそれぞれ紹介してくれています。取り上げられている監督は全員そこそこ知っていたので、楽しく読めました。中でもエスナイデルとミシャはやはり別格な気がする。両者とも恐ろしいほど攻撃偏重。エスナイデルに関しては、作中で著者が思わず「残念だった」と本音を洩らすほどブレがありません。西部さん…本気のがっかりじゃあねーか!(ジョジョ風に) あとがきのグットマンのエピソードもなかなか面白かったです。2018/02/03