出版社内容情報
思い出すことのかたわらにはいつも、食べものがあった。
大切な記憶も、ちょっとした記憶も、食むように紡いでいく。
気鋭の文筆家・僕のマリによるはじめての食エッセイ
内容説明
気鋭の文筆家、僕のマリが挑む「食」と「記憶」を繋げる珠玉のエッセイ。思い出すことのかたわらにはいつも、食べものがあった。大切な記憶も、ちょっとした記憶も、食むように紡いでいく。noteの好評連載に書き下ろしを加えて待望の書籍化。全稿書き下ろしの「自炊ときどき外食日記」も収録。
目次
1(チーズケーキの端っこ;朝食のピザトースト;真夜中の炭水化物 ほか)
2(祖母と梅、メロンに焼肉、初夏の風;苺の効力;幻とコンソメスープ ほか)
3(サンタの砂糖菓子;考えるチョコチップクッキー;穏やかなフルーツサンド ほか)
著者等紹介
僕のマリ[ボクノマリ]
1992年生まれ、福岡県出身。文筆家。2018年頃から執筆活動を開始し、2021年『常識のない喫茶店』(柏書房)を刊行。自費出版の日記集も作り続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
21
著者の本は、ずっと追いかけている。最新刊である本書のテーマは、食べ物を巡る著者の記憶。学校を早引けして飲んだコーラ、リンゴの皮をむくたびによみがえる飼い犬の思い出、ショートケーキのイチゴを譲ってくれた夫の嬉しさなど。丁寧に連ねられた文章を読むと、それぞれの様子が目の前に鮮やかに広がります。2025/04/21
yuui
15
僕のマリさん、やっぱ好き(๑˃̵ᴗ˂̵) ゆったり時間が流れとる感覚になって妙に落ち着く! エッセイそんなに読まんのやけど当たりしか読んだこのないってゆーくらい皆さん素敵な文章書くから、ほんと毎回毎回書いてくれてありがとうってなる🤗2025/04/25
野のこ
15
旦那さん、夜のスーパーのお惣菜コーナーで「色めきあってきたよ」の表現すてきって思った。マリさんの作るホタルイカと菜の花のパスタ。ニンニクと醤油バターにレモンを絞るのめっちゃ美味しそう! 「夫が好きなものと何より身体に良いものでほぼ毎日作ってる」 ってさらっと言えるの素晴らしい〜2025/03/12
たっきー
11
食べ物に関するエッセイ。昔の記憶にあるものや日常のことまで幅広い。ビールや喫茶店が好きと著者紹介にあるように喫茶店、晩酌のことが書かれている文章が多い。印象的だったのは、夫がショートケーキのメインとなるケーキの上のいちごをくれたから、その後何年かは夫に怒りを感じてもメインのいちごをくれたから、と許せてしまったというところ。小さい頃から食い意地がはっていたエピソードも笑った(犬にソフトクリームを舐めさせていた人の横で口を開けて待っていた等)。2025/02/09
えつ
10
久しぶりのマリさん〜!!!マリさんの「食」と「記憶」を繋げる珠玉のエッセイ。最高すぎた。やはり大好きすぎる。コンタクトしてるから玉ねぎが沁みない、眼鏡で料理をすると目が痛いはあるある。あと、アッパッパって久しぶりに聞いた。お客さまにアッパッパって言われて分からなくて、30歳上のお姉さまに何ですか?って確認したの思い出した。そして、関西にルーツは一切ないけど、“明日のパン”ってよく使うの。図書館で借りちゃったけど、やっぱりマリさんの作品は手元に置いておきたい。2025/01/17