出版社内容情報
星野仙一と落合博満、監督時代のドラフトのすべてが明らかに!
中日ドラゴンズの元スカウト部長・中田宗男、初著書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
97
約40年に渡り中日ドラゴンズのスカウトとして関わった中田氏が、星野監督と落合監督時代を中心に振り返る回顧録。星野監督は「即戦力はトレードで、ドラフトは有望な高校生を積極的に」、落合監督は「高校生はわからない。練習についてこれる大学生、社会人中心」という感じか。その年毎の指名に至る経緯や戦略、監督との駆引き、入団後の状況や思いは勿論の事、他球団が指名し活躍した選手をどう見ていたのか、取り逃す事となった選手への思いも書かれていて面白い。ナゴヤドームだから最低限走れない守れないと獲らない事にこだわった事が今の↓2025/05/07
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
77
(2023-136)【図書館本】中日ドラゴンズで38年もの間スカウトを務めた元スカウト部長が明かすドラフト秘話。何故その選手を指名したのか、或いは指名しなかったのかの裏話は面白い。中にはそこまで言っても委員会?的な話も。「燃える男」星野仙一と「俺流」落合博満、二人の監督の考え方の違いが面白い。ドラフトは5年、10年後の選手で、即戦力はトレードでと言う星野と、高卒よりも大卒・社会人、即戦力重視の落合。結局のところ星野時代に入団した選手の方が球史に名を残すような名選手が多かったように思える。★★★★2023/11/13
fwhd8325
62
スカウトをされていた立場の方が書かれていることが興味深いのですが、期待していた内容ではありませんでした。かなり核心に迫って書かれているとは思うのですが、それがタイトルのような内容とかけ離れているように感じてしまいました。2024/04/14
楽
45
23年。落合政権は日本一はもちろん毎回CSにも絡んで至福の8年間だったが、星野政権時の若手育成が実ったともいえるし、落合政権時の即戦力重視が現在も続く長い低迷の一因という評価もあろう。その時々の事情があるから一概に否定はできない。その中でのスカウトのご苦労といったらメンタルをやられるのもわかる(多くを語らない落合の下ではさもありなん)。高校や大学、地縁などを駆使しても、力のある選手であれば他球団と競合するし、獲得した選手がケガなどで期待ほどの活躍ができないことも多々ある(木下雄介の件は残念だった)2024/02/25
tetsubun1000mg
39
78~83年に中日ドラゴンズに在籍して1勝0敗の成績で引退後、84年から中日のスカウトに転身した元スカウト部長の回顧録。 スカウトは高校1年から試合や練習を見に行って高校の監督と話をして能力や技術、人間性をつかんでおくという。 高校では芽が出なくても、大学や社会人野球で磨かれるのを見逃さずに指名に繋げていくという大変息の長い仕事。 5年後、10年後を見据えたドラフト指名をしていた星野監督、優勝請負人として監督を受けた落合監督。 ドラフト指名の裏話や指名できなくて他の球団に行った好選手の話も大変面白かった。2024/03/07