内容説明
これまでありそうでなかった、未来永劫使える、欧州厳選20クラブのDNA解剖書。
目次
「常勝クラブ」の哲学
「“ザ哲学クラブ”」の哲学
「港町クラブ」の哲学
「ライバルクラブ」の哲学
「成金クラブ」の哲学
「小さな街の大きなクラブ」の哲学
「名将クラブ」の哲学
著者等紹介
西部謙司[ニシベケンジ]
1962年9月27日生まれ、東京都出身。早稲田大学教育学部卒業後、3年間の商社時代を挟み、学研『ストライカー』の編集記者を経て、2002年からフリーランスとして活動。1995年から1998年までフランス・パリに在住し、ヨーロッパのフットボールを取材。現在は千葉県千葉市に住み、ジェフユナイテッド千葉のファンを自認(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たらお
15
まえがきにもあるが、1人の選手、1人の監督、1人のオーナーがクラブの歴史を変え、そこからクラブの性格が定まることが多いようだ。やはり気になるのは監督の采配により強くなるパターン。サッカーは野球のような分業性ではなく、監督の色が出やすいスポーツだと思う。ペップのバルサ・バイエルン・シティでのポゼッション+チームの強みを生かす柔軟さ。クロップのドルトムント・リバプールでのゲーゲンプレスと技術の高い3トップ。ライバルチームと競合しない選手、戦術をとる発想がおもしろい。マンUを強くしたファーガソンも気になる存在。2021/03/11
ルート
13
とても面白かった。100年を越える歴史を持つクラブも少なくない。今でこそ、自分が現役時代をよく知る選手たちが、監督をするようになった。ジダン、シメオネ、ピルロ、ランパード、スールシャール。そのうちロナウドやメッシ、イニエスタらも、監督になるときがくるかもしれない。歴史が積み重なっていくのを体験できるのも楽しいし、知らなかった歴史を教えてもらえるのも楽しい。いつかは現地に赴いてみたいクラブが、たくさんあるなぁ。2021/01/27
zirou1984
11
今更ながら驚かされるのは欧州におけるフットボールクラブの歴史の深さだ。名門と呼ばれるクラブの多くは創設から100年以上経っており、その多くが独自のカラーを持っているということ。それはバルサやアスレティックのような明確な哲学を掲げるクラブもあれば、各国にある港町クラブの指向性、モナコやパリSGのような強豪ながらも軽薄なクラブまで、その独特な欧州リーグのあり方をわかりやすく比較してくれる。本書を読んでいると、新参であるRBライプツィヒがドイツで嫌われている理由もなんとなく納得してしまう。2020/11/18
TakeROC
5
私にはとても良い本でした。が、読んでる間から誰のための本なのか?と、思いながらでした。名前のあるサッカーのライターだから、書かれている事を信じてしまうのだけど、大部分は誰かの主観だから、気をつけないといけない。自分で調べていかないといけないと思います。あらためて今、欧州のクラブで贔屓がいない事を実感しています。好きなクラブがある方が楽しめる本です。大まかにクラブの歴史はトレースされているから、この点はタメになります。ユニフォームのカラーやデザインにも触れて欲しいのは読者のワガママなのでしょうか。2020/12/14
Yanabod
3
おなじみ西部さんの最新刊ですが、今回は各クラブの哲学をソフトな感じで説明した内容となっており、ひとつずつがコンパクトにまとまっているのでとても読みやすく楽しくなっております。また大野文彰さんのイラストがより分かりやすさを引き出しており、ほっこりします。昨今マニアックな戦術本が多く食傷気味な状況ですが、このくらいの内容が読みやすいです。2020/07/21