感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
35
アクション俳優を目指し18で日本を旅立ち、セカンドユニット監督からアクション監督へとステップアップ、日本のスーパー戦隊の米国用ローカライズ「パワーレンジャー」シリーズでめきめきと頭角を現し、現在では東映、円谷の製作会社の垣根を飛び越え、LAと韓国、台湾と、国や場所を選ばぬ精力的かつ多彩な仕事漬けの日々を送る「アメリカ国籍の日本人」監督のこれまでの特撮、アクション映画メインの仕事を自ら振り返る、560ページ、厚さ3・7cmのインタビュー集。監督とインタビュアーの熱量が伝わる大変な労作(以下コメ欄に余談)。2018/11/24
緋莢
33
特撮界のエロ、もとい女性の足を美しく撮ることに強いこだわりを見せる監督である坂本浩一。アメリカのパワーレンジャーをはじめ、日本の仮面ライダー、戦隊、ウルトラマン また、それ以外の監督作品について語っています。また、各作品の解説にとどまらず、坂本監督が影響を受けた映画や俳優、スタントマン時代のエピソード、海外の特撮事情なども 入ってくるので非常に読み応えがあります(続く2018/10/01
たか厨
19
1年半前に、読み友さんの感想で、本書の存在を知り、ようやく読了。ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊という日本三大特撮全ての演出経験を持つ監督のインタビュー集。その監督作での、俳優たち(特に女優・苦笑)の生身のアクションの素晴らしさや熱量の高い演出などに魅せられて、筆者には、以前から注目していたが、その人となりは本書で初めて知った。ジャッキー・チェンに憧れたスタントマン志望の筆者が、18歳で単身渡米し、紆余曲折の後、スーパー戦隊を北米向きにローカライズした『パワーレンジャー』の(承前)2020/05/18
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16
【YouTubeをライブステージにしてしまう、流浪の監督】人の長所を楽しく引き出す"心"、観客が喜ぶツボ(勝負どころの選曲とかフォームチェンジとか)を逃さない"技"、国内外でアクション経験豊富な"体"。三拍子揃う人の特撮が、面白くないわけない!▼俳優さんや放送のスケジュール、予算やロケ地との兼ね合い…様々な制約の中で、年代問わず夢中になれる作品を生み出す、作り手のセンスに脱帽です。観る側としても、少しだけ技術や事情を学んでいく必要がある。童心を忘れぬためには、大人にならなきゃ。2021/10/01
qoop
6
スタントマンとして渡米し、監督やプロデューサーを務めるに至った坂本監督の来し方。パワーレンジャーに始まり、ウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊の諸作を撮ってきた売れっ子というのはある程度知っていたつもりだが、今でも国外からのオファーが続いているというのは知らなかった。日本人監督でこうしたキャリアは珍しいのではないか。また東映始め国内作品のタイトなスケジュールを具体的にあげており、作品を思い出しつつ興味深く読んだ。2018/10/11