内容説明
「魔法をかけられた舌」「うさぎ屋のひみつ」「遠い野ばらの村」ほか、子どものための短編を中心に15編。
著者等紹介
安房直子[アワナオコ]
1943年、東京に生まれる。日本女子大学国文科卒業。在学中より山室静氏に師事、「目白児童文学」「海賊」を中心に、かずかずの美しい物語を発表。「さんしょっ子」第三回日本児童文学者協会新人賞、『北風のわすれたハンカチ』第十九回サンケイ児童出版文化賞推薦、『風と木の歌』第二十二回小学館文学賞、『遠い野ばらの村』第二十回野間児童文芸賞、『山の童話風のローラースケート』第三回新美南吉児童文学賞、『花豆の煮えるまで―小夜の物語』赤い鳥文学賞特別賞等受賞作多数。1993年永眠
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
51
ほくほくと読める短編集でした。レストランを舞台にした若者の修行の話が好き。安房さんの押し付けがましくない考え方に共感するお話ばかりで楽しめました。ファンタジーなところも荒唐無稽ではなく、ささやかなのも好きです。おばあさんが砂場でシャベルを見つけて掘っていたら海に・・実に微笑ましい。2019/04/05
とよぽん
48
読友さんの感想を読んで「ひぐれのお客」を探したら、図書館にコレクション7巻があり。猫が選んだ裏地は、薪の燃える音がしてかわいた木のにおいがする、温かい優しい色。安房さんのお話には猫やうさぎがよく登場する。この本で、北見葉胡さんの絵を初めて見た。惹きつける絵だ。2020/09/02
takaC
34
何話か読んでいるうちに、落とし方が読めるようになったかも。時々おやっと思う話も混じっていたけれど。2012/12/22
ミーコ
29
図書館の司書さんにオススメして頂き、手にした1冊。初読みの作家さんです。短編集ですが、どのお話も読みごたえがあり、面白かったです。おばあさんと狸のお話が好き。レストランのお話も良かったです。最後の誰にも見えないベランダのお話はほっこり。また読んでみたい作家さんが増えました。2021/10/16
caramel
20
安房さんのコレクション2巻目。どれも動物がイキイキ描かれている話が多くて、可愛い挿絵が浮かんでくるようなお話が多かったです。心に残ったのは以前に既読の「空に浮かんだエレベーター」と、「遠いのばらの村」。たぬきたちがおはぎ食べたりおまんじゅう食べるっていうのが可愛かったです。2022/12/25