感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
33
欧州におけるサッカーの熱狂は、様々な戦術を生みながら進化淘汰を繰り返し、サッカーというスポーツを当初とは全く別のものに変えていった。本書は2017シーズン時点での各トップチームの戦術を詳細に分析して、今の戦術の課題を解説している。凄くわかりやすくて面白かった。ペップ体制のバルサは本当に奇跡的な完成度を実現していた。今、メッシとバルサが散々揉めているのは、偉大な王朝の体制崩壊を目撃しているようで、とても寂しいです。2021/02/27
ポンコツ太郎
9
戦術にも流行り廃りがあり、歴史が繰り返されているというところが面白かった。2018/03/20
suzuki
6
2016-2017シーズンまでの、主に欧州クラブチームにおける戦術を解説している。 100年以上の歴史における指導者たちの人的なつながりから戦術の方法論、進化論について説く。 守備で主導権を取るかどうかと、攻撃の手数をどうするかの方針を、布陣と選手の選択でどう実現するか。 布陣に込められた意思を読み解けるようになった気になれた。 モウリーニョのバルセロナへの反骨精神、どこまで想像で書いてるのかわからないけど、面白かった。2020/10/19
*
6
ファン・デル・サールやV.バルデズを指導した「組み立て型GKの師匠」フランツ・フック氏(蘭)が気になる。ジョアン・ミレッ(西)やフルゴーニ氏(伊)といい、欧州はGKコーチの層が厚い!▼リーグも年代も飛び越えて幅広く分析しているが、文章はとても滑らかなので「観戦好き」な方にオススメです。2018/02/12
K・M
5
【2022W杯開催記念読本〈№4〉2017年発刊】大書『サッカー戦術の歴史』の著者J・ウィリアムズと田邉氏の共著。歴史的な文脈を踏まえた上で現代戦術論を紐解いていく様が秀逸。他の戦術本と比較しても群を抜いているという印象か。「共産主義思想のプレッシング」では知る人ぞ知る東欧の名将ロバノフスキーに記述されるのも嬉しい、名将率いる若きシェフチェンコ擁するディナモキエフに圧倒された思い出が甦る。ベップ率いるマンCの源流が140年前のスコットランド代表なども驚きの一言に尽きる。観戦副読本として相応しい至高の一冊。2023/01/17
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- 和書
- 波の上のマリア