内容説明
なぜ日本人選手は欧州に“0円”で引き抜かれるのか?Jクラブが移籍ビジネスの勝者となる「戦略」と「交渉術」を総力取材で解き明かす。
目次
まえがき 世界の中で生き抜く日本人としてのありかたを模索する
1章 いまJリーグの移籍市場で何が起きているのか?
2章 岡崎問題を考察する
3章 長友佑都の移籍に見るFC東京の移籍戦略
4章 海外の移籍ビジネス最前線―海外から学べる点
5章 選手の価値を高めるマネジメント―求められる“商品”という意識
6章 エージェントの見極め方、活用法
7章 選手とクラブの幸福な関係―日本サッカー界が目指すべきものとは?
あとがき 日本が確立すべき「日本人選手」のブランド
著者等紹介
小澤一郎[オザワイチロウ]
1977年9月1日生まれ、京都市出身。早稲田大学卒。スペインでサッカージャーナリストとしての活動を開始し、2010年3月に帰国。日本とスペインの両国で育成年代の指導経験があり、現場視点からの執筆を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Masaki Sato
2
ワールドカップ期間にメディアによく出ていた小澤さんの著書。10年ほど前の内容だが、ビジネスの仕組みを理解していないでナイーブなクラブが多かったんだなと。たしかにいまも親会社の事務系が多かったりするのでハードネゴは厳しいというのは首肯できる。2023/01/09
こも 零細企業営業
2
かなり前の本だけど。 大変参考になりました。 これから移籍の話が出て来ると思うが、移籍金をクラブに落とせているかと見るのも面白そうだと思う本でした。2018/12/05
コリドラス
1
今の海外移籍の流れがどのように作られてきたかが少しわかった気がする。2019/10/12
Spike
1
サッカージャーナリストで最も好きな小澤さんの本。 コラムとしてスペインサッカー圏及び日本との比較についての考察しか読んだことなかったけど、移籍ビジネスを切り口に世界ひいては日本のサッカー界を考察してるのは大変興味深かった。 特に代理人(エージェント)に関するくだりは、サッカーに限らず社会における「人脈」の重要性を認識することが出来た。2012/07/28
ヨシヒサ
1
いわゆる優秀な選手の0円移籍騒動から問題を定義し、Jクラブが如何に今後の世界の移籍ビジネスを戦って行くかを考察しつつ、そもそも欧州の移籍マーケットはどんなものなのかをも解説している。またそれらはJリーグフロントや代理人、そして選手にもインタビューしているのでより多角的な面で書かれており、この問題を考えるには最適の一冊ではないだろうか。 そして、いわゆる欧州ありきの上から目線の書き方ではないので、Jクラブサポーターでも素直に読めるのでお勧め。2012/03/10