アンデルセン大活字本シリーズ マッチ売りの少女

アンデルセン【著】/三和書籍【編】

三和書籍（2025/01発売）

• サイズ A5判／ページ数 400p／高さ 21cm
• 商品コード 9784862515742
• NDC分類 949.73
• Cコード C3097

出版社内容情報

シリーズ第2巻「マッチ売りの少女」は、表題作のほか、「雪の女王」「モミの木」「雪だるま」「年とったカシワの木のさいごの夢」「影」「カラー」「いいなずけ」「とびくらべ」の9篇を収載している。なかでも「雪の女王」は、アンデルセンの代表作の一つで今でも多くの人々に愛されている名作。また「影」は、数ある作品の中でも異彩を放つ大人の童話である。主人公の学者が自分の影に乗っ取られ、やがて恐ろしい結末が訪れる。切なく美しい物語からミステリアスな物語まで、多彩なアンデルセン童話が堪能できる一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[明るい表通りで🎶]

アンデルセンのマッチ売りの少女を読んだ。心を込めて、しみじみ読んだ。久しぶり、と言っても、子供の時以来かもしれない。寒い大晦日の夜、小さな少女が、マッチを売るために、外に出る。帽子もかぶらず、靴もはかずに。マッチを擦るたびに、幻想が広がる。そしてとうとう最期の時を迎える。亡骸となった彼女が、死ぬ前に、どんなに美しいものを見、どんな光につつまれたかは、誰も知らないまま。うれしい新年を迎え、天国に登って行ったことも。

2025/03/28