出版社内容情報
ピアジェの「発生的認識論」は、I.プリゴジンやH.フォン=フェルスター、S.パパートといった人々から異口同音に共感を寄せられ、関心を集めている。本書はジュネーヴの「国際発生的認識論センター」紀要第31・32巻の全訳であり、『認知構造の均衡化』(同紀要33巻)と並んで、発生的認識論の基本概念である「均衡化」の理解に欠かせない重要文献である。
目次
第1部 子どもの矛盾のさまざまな形態(閾下差異の推移律と加法性;部分の合成における矛盾;二重逆転にみる不合理に対する反応;バネを使用した実験における矛盾;予想が確認されないのを前にしてのさまざまな態度 ほか)
第2部 肯定と否定の関係(包含関係の誤った相称性から生じる矛盾;2つの集合間の一方向的な単純移動と相互的な移動;接触と分離;矛盾と量の保存;矛盾と空間的・運動学的な保存 ほか)
一般的な結論
著者等紹介
芳賀純[ハガジュン]
1931年生。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、筑波大学文芸・言語学系教授(言語心理学・教育心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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