角川文庫<br> オカルト―現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

個数:
電子版価格
¥792
  • 電書あり

角川文庫
オカルト―現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月26日 09時07分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041041079
  • NDC分類 147
  • Cコード C0195

出版社内容情報

『FAKE』『A』のドキュメンタリー監督が超常現象に挑んだ類書なきルポ「オレは結局スプーン曲げちゃうよ。本音は曲げたくないけど、みんなの期待がわかるから」
“超能力者”はふてくされたように言った。

「わからないから研究したい」
科学者たちは当然のように答えた。

「僕たちはイロモノですから」
“エスパー”は即答した。

職業=超能力者。ブームは消えても、彼らは消えてはいない。
超常現象、その議論は「信じる・信じない」という水掛け論に終始していた。
不毛な立場を超え、ドキュメンタリー監督がエスパー、超心理学者、陰陽師、メンタリスト等に直撃!! 

数年ごとに起きるオカルト・スピリチュアルブーム。繰り返される真偽論争。何年経っても進歩なきように見える世界。
だが、ほぼフェイクだと思いながらも、人は目をそらさずに来た。
否定しつつも、多くの人が惹かれ続ける不可思議な現象。
その解明に挑んだ類書なきルポ。
多くの作家を魅了した、オカルト探索の名作が、ついに文庫化!!

開 演 「でもオレは結局曲げちゃうよ」
     “超能力者”はふてくされたように言った

第一幕 「よく来てくれた。そしてよく呼んでくれた」
     恐山のイタコは語り始めた

第二幕 「現状は、誠実な能力者には不幸でしょう」
     オカルトハンターの返信はすぐに来た

第三幕 「僕たちはイロモノですから」
     “エスパー”は即答した

第四幕 「いつも半信半疑です」
     心霊研究者は微笑みながらつぶやいた

第五幕 「わからない」
     超心理学の権威は繰り返した

第六幕 「批判されて仕方がないなあ」
     ジャーナリストは口から漏らした

第七幕 「当てて何の役に立つんだろう」
     スピリチュアル・ワーカーは躊躇なく言った

第八幕 「毎日、四時四〇分に開くんです」
     店主はてらいがなかった。

第九幕 「解釈はしません。とにかく聞くことです」
     怪異蒐集家は楽しそうに語った

第一〇幕 「これで取材になりますか?」
       雑誌編集長は問い質した

第一一幕 「僕はこの力で政治家を潰した」
      自称“永田町の陰陽師”は嘯いた

第一二幕 「匿名の情報は取り合いません」
      UFO観測会の代表は断言した

第一三幕 「今日はダウジングの実験です」
      人類学者は口火を切った

第一四幕 「今日の実験は理想的な環境でした」
      ダウザーはきっぱりと言った

第一五幕 「あるかないかではないんです」
      超心理学者は首を傾げてから応じた

第一六幕 「夢の可能性はあります」
      臨死体験者はそう認めながら話し出した

第一七幕 「わからないから研究したい」
      科学者たちは当然のように答えた

第一八幕 「僕らは超能力者じゃありませんから」
      メンタリストはあっさりと言い放った

終 演  パラダイムは決して固着しない。
      だからこそ、見つめ続けたい

文庫版あとがき
主要参考文献
解説 高野和明

森 達也[モリ タツヤ]
1956年、広島県呉市生まれ。ディレクターとして、テレビ・ドキュメンタリー作品を多く製作。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開、ベルリン映画祭に正式招待され、海外でも高い評価を受ける。2001年映画「A2」を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する。11年『A3』で講談社ノンフィクション賞を受賞。現在は映像・活字双方から独自世界を構築している。16年ドキュメンタリー映画「FAKE」を公開。著書に『職業欄はエスパー』『「A」』『死刑』など。

内容説明

「オレは結局スプーン曲げちゃうよ。本音は曲げたくないけど、みんなの期待がわかるから」職業=超能力者。ブームは消えても、彼らは消えてはいない。超常現象、その議論は「信じる・信じない」という水掛け論に終始していた。不毛な立場を超え、ドキュメンタリー監督がエスパー、超心理学者、陰陽師、メンタリスト等に直撃!!否定しつつも、多くの人が惹かれ続ける不可思議な現象。その解明に挑んだ類書なきルポ。

目次

「でもオレは結局曲げちゃうよ」“超能力者”はふてくされたように言った
「よく来てくれた。そしてよく呼んでくれた」恐山のイタコは語り始めた
「現状は、誠実な能力者には不幸でしょう」オカルト・ハンターの返信はすぐに来た
「僕たちはイロモノですから」“エスパー”は即答した
「いつも半信半疑です」心霊研究者は微笑みながらつぶやいた
「わからない」超心理学の権威はそう繰り返した
「批判されて仕方がないなあ」ジャーナリストは口から漏らした
「当てて何の役に立つんだろう」スピリチュアル・ワーカーは躊躇なく言った
「毎日、四時四〇分に開くんです」店主はてらいがなかった
「解釈はしません。とにかく聞くことです」怪異蒐集家は楽しそうに語った
「これで取材になりますか」雑誌編集長は問い質した
「僕はこの力で政治家をつぶした」自称“永田町の陰陽師”は嘯いた
「匿名の情報は取り合いません」UFO観測会の代表は断言した
「今日はダウジングの実験です」人類学者は口火を切った
「今日の実験は理想的な環境でした」ダウザーはきっぱりと言った
「あるかないかではないんです」超心理学者は首をかしげてから応じた
「夢の可能性はあります」臨死体験者はそう認めながら話し出した
「わからないから研究したい」科学者たちは当然のように答えた
「僕らは超能力者じゃありませんから」メンタリストはあっさりと言い放った
パラダイムは決して固着しない。だからこそ、見つめ続けたい

著者等紹介

森達也[モリタツヤ]
1956年広島県呉市生まれ。98年オウム真理教の荒木浩を主人公とするドキュメンタリー映画「A」を公開、ベルリン映画祭に正式招待され、海外でも高い評価を受ける。2001年映画「A2」を公開し、山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞する。11年『A3』(集英社インターナショナル、集英社文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞。現在は映像・活字双方から独自の世界を構築している。明治大学情報コミュニケーション学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

176
エスパー、霊能者、超心理学者への取材ルポである。オカルトへの関わり方として、面白半分に持て囃したのち罵詈雑言を浴びせる…といった過去の受容態度を批判。肯定も否定もせず素直に耳を傾ける本書のスタイルは好ましかった。怪現象を見に行ったり実演してもらう際の緊迫した空気や、不意に斬り結ぶ会話もなかなかに刺激的だ。見えづらさや検証しづらさに直面した時、現象そのものを否定するのではなく、周囲との関わりの中で見直す姿勢が大切である…という主張は、量子論以後の時代では普通に思えるが、この考え方もまだ常識にはなっていない。2020/11/26

みっちゃん

153
結局あるのか、ないのか、は「わからない」でも「ない!」と言い切ることも不可能。もやもや、もするけれど筆者のこの立ち位置は好ましくもある。わからないから恐い、そして面白いんだよね。2021/09/14

へくとぱすかる

70
超常現象は二重に隠されている。1冊を読み終わって、高野和明さんの解説の言葉を借りれば、そのように言えそうだ。解明を進めようとすれば、かえってすり抜けていき、研究が少しも進まない。超能力者の意思が現象を左右するのではなく、現象自体がそのような状況を作り出す? ドキュメントを取材した森さんは、テレビ番組の企画という枠を越えて、きわめて客観的にとらえようと努めたはずだが、現象に翻弄されていくかのようだ。石川幹人教授との会話が刺激的である。この宇宙の「バグ」は果たして存在するのか。オカルト本としてはテーマが重い。2020/12/29

GAKU

61
スプーン曲げ、イタコ、幽体離脱、UFO等オカルト、スピリチュアルに関わる専門家達へのルポルタージュ。筆者はあくまでも冷静に分析しています。インチキ、トリックのものもあれば、どうしても真実としか思えない現象も。結局のところは「真実」か「インチキ」か分からないというのが結論。しかしそこまでにいたるこの著作には強い説得力を感じた。やはり科学だけでは割り切れない何かってあるんですかね。ちなみに私は今まで一度も、そのような体験はしたことがありません。 2016/10/19

ホークス

49
超能力、霊魂、UFO等の当事者に取材したドキュメンタリー。「撮ろうとするといなくなる。視線を逸らせば小出しにまた現れる」「結局はわからない」と言いつつ著者は諦めず、事の真相を執拗に追う。この探索が面白いのだが、著者の執念に別の意味を感じてしまった。オカルトは論理に反するとされるが、誰しも「理屈じゃない信念」や「経験者しか分からない真理」を持っている。実人生で論理は貫けず、人間は環境や感覚のバイアスに塗れて生きる。本書は人間のそんな境遇を、オカルトという鏡で客観化した力作だと勝手に思った次第である。2018/07/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11033828
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。