内容説明
本書は、治りにくい肺の病気の治療に用いる新しい医療機器「EWS」を著者が開発し、普及に努力してきた経緯と裏話をわかりやすく解説したものである。受けたい治療を一日も早く受けられる社会を実現することは、医師としての著者の夢であり、またすべての医療職の方々に共通する夢でもあるはずである。
目次
強い感慨
全ては1人の患者、1人の研修医から始まった
持つべきものは竹馬(歯)の友
古き良き時代?
シリコンって何?わが愛する街、博多!
鼻くそ団子
常に星を追い求めて…
1人の後期研修医師から始まった
夢の始まりの予感
夢の始まりの予感から製品化へ〔ほか〕
著者等紹介
渡辺洋一[ワタナベヨウイチ]
1951年岡山県生まれ。鳥取大学医学部を卒業後、岡山大学医学部、神戸市立西市民病院などで呼吸器内科医師として働いた後、1986年から岡山赤十字病院にて診療にあたっている。現在は、同病院副院長兼呼吸器内科部長の役職を務めている。1989年に遭遇した重症患者さんの救命のためシリコンを用いた気管支充填術を考案、2000年に開発した医療機器EWSは現在、国内外で高い評価を受け広く使用され、日本呼吸器内視鏡学会の「池田賞」「大畑賞」を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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