出版社内容情報
日本最古の官寺、四天王寺。1430年という長い歴史の中で、
幾多の罹災を経てもなお、その法灯を一度も絶やすことなく、
人々の信仰をあつめ、「生きた寺院」として今日まで存続し
えた秘密とは……。
あらためて悠久の歴史を紐解き、その信仰の本質を読み解く。
?写真・図版等110点収録。口絵カラー。
?主要目次
口絵
ごあいさつ 和宗総本山四天王寺 執事長 南谷恵敬
はじめに
第一部 四天王寺新縁起
1 四天王寺の創建/2 四天王寺金堂の本尊/3 飛鳥の残映/
4 四天王寺五重塔とその壁画/5 聖徳太子信仰の黎明と四天王寺絵堂/
6 最澄と四天王寺/7 承和・天徳の火災/8 『四天王寺縁起』の出現①/
9 『四天王寺縁起』の出現②―信仰への影響―/
10 『四天王寺縁起』の出現③―太子の予言書として―/
11 貴族の参詣/12 源頼朝の四天王寺参詣/13 山門と寺門の対立/
14 別当慈円/15 叡尊と忍性/16 蓮華蔵院と芹田坊/
17 南北朝の動乱と四天王寺/18 正平地震と四天王寺/
19 中世以前の天王寺舞楽/20 天正四年の兵火/21 慶長の再建/
22 大坂冬の陣と四天王寺焼亡/23 元和の再建/
24 東大門と経輪蔵―焼失した建造物―/25 四天王寺を担う人々―衆徒のこと―/
26 宝蔵とその宝物/27 享和の火災/28 文化の再建/
29 聖徳太子一二〇〇回御忌のこと/30 神仏分離の波/31 明意上人のこと/
32 室戸台風の猛威/33 五重塔の再建/34 大阪大空襲/35 戦後復興の軌跡①/
36 戦後復興の軌跡②/37 聖徳太子千四百年御聖忌そして未来へ
第二部 四天王寺新縁起拾遺
1 病と仏教/2 四天王寺と夕陽/
3 四天王寺という〝場〟―説経節にみる救済・復活・再生の物語とその背景―/
4 「夢来経」の出現―四天王寺伝来細字法華経とその伝承―/
5 四天王寺伝来の仏像/6 四天王寺の舞楽面・行道面/
7 四天王寺の景観と法会/
8 世界一の大梵鐘と大鐘楼―英霊堂に秘められた物語―/
9史跡「四天王寺旧境内」を継承する―史跡の本質的価値―
主要参考
内容説明
日本最古の官寺、四天王寺。1430年という長い歴史の中で、幾多の罹災を経てもなお、その法灯を一度も絶やすことなく、人々の信仰をあつめ、「生きた寺院」として今日まで存続しえた秘密とは…。あらためて悠久の歴史を紐解き、その信仰の本質を読み解く。
目次
第一部 四天王寺新縁起(四天王寺の創建;四天王寺金堂の本尊;飛鳥の残映;四天王寺五重塔とその壁画;聖徳太子信仰の黎明と四天王寺絵堂 ほか)
第二部 四天王寺新縁起拾遺(病と仏教;四天王寺と夕陽;四天王寺という“場”―説経節にみる救済・復活・再生の物語とその背景―;「夢来経」の出現―四天王寺伝来細字法華経とその伝承―;四天王寺伝来の仏像 ほか)
著者等紹介
一本崇之[イチモトタカユキ]
1984年、大阪府生まれ。神戸大学文学部卒業、同大学院人文学研究科博士課程前期課程修了。四天王寺勧学部文化財係主任・学芸員を経て、2022年より公益財団法人大和文華館学芸部係長、四天王寺特別調査員。専門は日本仏教美術史、四天王寺史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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