内容説明
ビジネスの現場をフィールドとし、企業の経営システム、働き方、社会とのありようなどを多角的に研究する経営学と文化人類学とのコラボレーション。
目次
第1部 ものづくり―ねうちづくり(グローバル社会での質実剛健な家族主義と信頼―ブラザー工業株式会社の経営理念の継承と伝播;経営理念は文化の壁を超えるのか―パナソニックの初期インドネシア展開の事例から;ブルガリアのヨーグルトをめぐる「聖」なる空間―食ビジネスにおける価値形成;会社の規範は社員に受け入れられるか―京セラフィロソフィとアメーバリーダーの事例研究)
第2部 働き方―ふるまい方(東洋水産株式会社におけるMRSPARC(女性活躍促進戦略)と管理職意識改革のエスノグラフィ
雇用と自営の狭間にある働き方―ヤクルトレディの働き方からみえるもの)
第3部 企業の社会的責任―世のため人のため(観光ビジネスにおける日本的サービスの受け取られ方―中国広州市の日系・美高旅行社における異文化経営;文化・芸術分野のフィランソロピー活動がもたらす社会経済的価値;ホームホスピスの誕生―ケアの経営人類学的研究;地域活性化におけるコミュニティ内企業の複数の役割―美山ふるさと株式会社の事例より)
第4部 フィールドワークのオルタナティヴ(パウダーメイカー問題―またはビジネスエスノグラファーはなぜ業界紙誌を読むべきなのか;文化人類学の視角と方法論を実務に活かす―ビジネスエスノグラフィの可能性と課題)
著者等紹介
八巻惠子[ヤマキケイコ]
就実大学経営学部教授、博士(文学)。専門は文化人類学。ルフトハンザドイツ航空に勤務しながら総合研究大学院大学文化科学研究科中退、京都大学経営管理大学院研究員、東京国際大学客員講師、広島大学特任准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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