国家を超える宗教

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  • サイズ B6判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862492739
  • NDC分類 160.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

京都仏教会の経験知を結集して考える国家と宗教の諸問題。巻末座談会に佐藤優氏登場。推薦=田原総一朗氏。京都仏教会の主要メンバーである相国寺は古都税問題や宗教法人問題等に積極

的に関わってきた。その経験知を結集して考える国家と宗教の諸問題。相国寺

で行われた座談会をまとめる。

巻末座談会に佐藤優氏登場。

推薦=田原総一朗氏。

巻頭によせて 臨済宗相国寺派管長 有馬?底



1 宗務課という役所

 宗務課専門職員の仕事/予算を取れば名課長

  コラム「文化庁宗務課」



2「信教の自由」はいつどこで生まれたか

 修道士ルターの回心/「危険な教派」アナバプテスト(再洗礼派)/

 国教制もルターの遺産/カルヴァンと日蓮のテオクラシー/自然法思

 想の土壌、国家を超えた人権/最澄が潰した戒律の可能性

  コラム「アナバプテスト(再洗礼派)の系譜」



3 紆余曲折の神道国教化の道程

 祭政一致の詔/挫折した神道国教化/キリスト教は「黙許」すれど公

 認せず/仏教禁止の蛮勇はふるえず/天皇崇拝の「大教宣布」/公認

 宗教と管長制度

  コラム「廃仏毀釈の実際」



4 国家神道体制と「神社非宗教論」

 「信教の自由」に困惑する神道/神社非宗教論という机上の論理/紆余

 曲折する神社行政/国体の思想と国家神道/タテ社会と神道/生き神と

 しての天皇と「国体の本義」

  コラム「別格官幣社とは何か」



5 明治仏教史??仏教教団の近代化

 社寺上知令と地租改正による打撃/明治憲法より9年早い本願寺法/仏

 教各宗派における近代的自治の形成/民衆を巻き込まない宗門改革の弱

 さ/宗制と教義のあるべき関係/戦後の宗教法人法の柔軟性

  コラム「『大正デモクラシー』と宗門の自治」



6 国家神道体制下の公認宗教・非公認宗教

 3度廃案となった宗教法案/超宗教化する国家神道/教義の修正まで強

 いた文部官僚 /戦時下に成立した宗教団体法/国の都合で教団を統合

  コラム「宗教団体法と宗制編纂」



7 国家神道体制の崩壊と宗教法人法の成立

 宗務課廃止論で慌てた文部省 /初めて政教分離を定めた神道指令/今も

 引き継がれる国家神道/日本の宗務行政の特殊性/教会が行政権を行使し

 たスウェーデン/神社本庁の政治的影響力/宗教法人自由設立は本当に問

 題アリか?/「何もしない」のが宗務課の仕事/『宗教年鑑』が示す途方

 もない数字の理由/「逆らう気?」と耳打ちした役人/新宗教に改宗した

 住職の宗派離脱

  コラム「包括・非包括関係と仏教教団」



8 古都税問題?宗教のシンボル性への無理解

 古都税問題の本質は何だったのか/自由と規制のバランシング・セオリー

 /靖国問題に通じる「儀礼非宗教論」/「対価性」は問題ではない/寺が

 特別徴収義務者になるのは憲法違反

  コラム「文化観光施設税・文化保護特別税と覚書」



9 宗教法人法「改正」問題

 行政が宗教法人をコントロールする方向へ軌道修正/昭和30年代の「邪教」

 キャンペーン/オウム事件を契機に強行された「改正」/13人中7人の委

 員が「改正」に反対/書類提出問題と非訟事件手続法/裁量で行政が宗教

 団体を選別/「お東紛争」の行政裁量

  コラム「洗建駒沢大学教授『オウム疑惑と宗教法』」



10 宗教と公益性?横行する新自由主義的解釈

 公益認定法の問題/宗教の社会的機能?統合と変革/個人の尊厳も宗教から

 /ファシズムへと通底する公益性論/新自由主義と公共論/公益法人制度改

 革の意味/コスト&ベネフィットの発想/多元性と公益性

  コラム「中国の国家宗教事務局」



11 宗教法人と税金

 教会税のある国々/宗教法人非課税の根拠は公益性ではない/税法学の立場

 で見ると…/境内地非課税は「特権」に非ず/宗教の目に見えない部分を捨

 象した「変な判決」/市場経済の論理を内面化する危険

  コラム「宗教法人と固定資産税」



12 宗教者への提言

 「信教の自由」の意味/「信教の自由」を「心の中」に限定した戦前の政府/

 信仰に関わる三つの自由/「信教の自由」を守るための運動論



 注 主要参考・引用文献



附論 「外務省のラスプーチン」が語る宗教と国家??佐藤優氏を囲んで



 解題 〈宗教と国家〉を読み解く 龍谷大学教授 田中滋

 あとがき 駒澤大学名誉教授 洗建

 終わりに 相国寺教化活動委員会委員長 佐分宗順    

      

相国寺教化活動委員会[ショウコクジキョウカカツドウイインカイ]
臨済宗大本山相国寺派総本山の宗務本所に属する機関。

田中 滋[タナカ シゲル]
龍谷大学
社会学部教授

目次

宗務課という役所
「信教の自由」はいつどこで生まれたか
紆余曲折の神道国教化の道程
国家神道体制と「神社非宗教論」
明治仏教史―仏教教団の近代化
国家神道体制下の公認宗教・非公認宗教
国家神道体制の崩壊と宗教法人法の成立
古都税問題―宗教のシンボル性への無理解
宗教法人法「改正」問題
宗教と公益性―横行する新自由主義的解釈
宗教法人と税金
宗教者への提言
附論 「外務省のラスプーチン」が語る宗教と国家―佐藤優氏を囲んで

著者等紹介

田中滋[タナカシゲル]
1951年、兵庫県生まれ。京都大学大学院博士課程満期退学(社会学)。追手門学院大学教授を経て、龍谷大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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