内容説明
信仰による価値観と企業経営との関わりを探る。仏教、天理教、キリスト教、イスラム教などが、日本、フランス、イギリス、カナダ、マレーシアでの営業活動にもたらした事例を考察。
目次
会社文化と宗教文化をめぐって
第1部 日本の会社と宗教(「お道」と企業経営―天理教信仰と事業が融合する論理のありかと実例;企業の経営倫理構築にみる宗教的エートス―昭和三〇年代の八幡製鉄所における社会科教育を例として;企業家と太子信仰)
第2部 欧米の会社と宗教(空間のブランディング;「社食」機能のフランス型拡充プロセス―“経営家族主義”から“新・社会的同志愛”へ;スピリチュアリティを取り込む北米企業―企業文化の創造)
第3部 会社と宗教の経営(企業社会の秩序形成と「クウェーカーコード」―テイラーの二〇世紀からキャドバリーの二一世紀へ;祈りと感謝をめぐる宗教システム―宗教経営学の視点から;企業経営行動と宗教―行動への「圧力」を媒介として)