耳で読む読書の世界―音訳者とともに歩む

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  • サイズ B6判/ページ数 170p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862491244
  • NDC分類 378.18
  • Cコード C0095

内容説明

黙読では気づかないかずかずの問題…耳で読み続けて25年の著者が出合った読み手と聞き手の難所あれこれ。

目次

第1章 初めて声を出して読む人に
第2章 何を読まされるやら
第3章 あなたの読みが理解されているか
第4章 新しいジャンルにも挑戦を
第5章 慣れて来ると起こしがちなミス
第6章 漢字の森をどう歩く?
第7章 耳で読む読書の歓びと哀しみ

著者等紹介

二村晃[フタムラアキラ]
昭和7年(1932年)1月、名古屋市で生まれる。終戦後、本籍地の北九州小倉に帰る。旧制小倉中学から旧制福岡高校を経て、昭和28年、九州大学卒業。4月電通入社。小倉支局勤務から大阪支社に転じ連絡部長・営業総務次長・営業統轄局長を歴任して、昭和62年、秘書役に就任する。眼疾が悪化、中国で治療を受けたが視力は戻らぬまま帰国。平成4年1月、定年退社。以後、明暗も判らぬ全盲に。日本福祉放送顧問を経て、日本ライトハウス評議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼんくら

8
対面朗読の参考に。耳で聞くとわからない言葉について詳しい。問題はどこまで言葉の説明をいれるか。2013/01/17

Shimaneko

6
最近はもっぱらDAISY関連の作業ばかりで対面はお休みしているものの、利用者(しかもヘヴィユーザー)の声はレア&貴重なので姿勢を正して読む。んが、テープ時代の逸話がほとんどで、若干ネタも古いのが残念。「音訳者注」の取り扱いとか、やっぱし図書館や団体によってローカル・ルールがかなり違うようで。ま、ボランティアに全面依存してるシステムだから仕方ないっちゃ仕方ないんだろうけど、ケースバイケースだらけの新人育成って効率悪いんだよなー。2018/08/08

キキハル

6
音訳とは活字の情報を音声にかえて提供すること。とても奥の深い世界です。最近はパソコン録音が主流になり便利になったとはいえ、読むのは人間。そこはいろいろあります。大切なのは正確で分かりやすい図書を作ること。利用者の方にきちんと理解していただけるよう、工夫をし練習をして、一生懸命読むのですが大変難しいです。音訳という大深淵の入口に立っただけの私にとって、この本は、一本の救命ロープのように、惑う私を導いてくれる気がします。2010/06/07

凛朱

2
★★★☆☆音訳の難しさを知ることができる。漢字の誤読が数多く取り上げられており、私自身勘違いしていたものもいくつか。注釈の入れ方やイントネーション、緩急のつけ方次第で正確性や聴きやすさが大きく左右されるのだと改めてわかった。音だけで正しく意味を伝え、読み取る事がいかに難しいか痛感。2016/10/13

dobrydenkrtek

1
音訳者はボランティアで対面で読んだり、音読テープを作成するなどしている。この本は彼らの仕事に利用者の立場から日々感じていることをエッセー風につづったものだ。今まであまり知らなかった世界を知ることができたが、読み物としてもかなり秀逸で面白い。字を見ることで当たり前に「ことば」の意味を認識できていることが決して当たり前のことではないということに気づかせてくれる。一目瞭然とはいかない人に漢字をどう説明するのか。目の不自由な人が耳で本を読む何に困るのか。どうすればいいのか。とても示唆に富んでいる。2018/03/22

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