内容説明
身心一如の全人的医療をめざして。患者さんの生きてきた歴史によりそい人間全体をみる。ストレスが要因となっているからだの病気に取り組む医師が「いのち」のまなざしを語る。
目次
第1章 泉のささやき―心療内科との出会い(心療内科とは―「心身一如」の全人的医療;「システム」を治さなければ、病気は治らない―慢性痛、生活習慣病の問題)
第2章 渓流のせせらぎ―人間全体を診る(どのように診察、治療していくか―胃潰瘍の患者さんを例に;人間の五感を総動員して症状を診る―内科的診察の実際)
第3章 大河のたゆたい―医療のあるべき姿へ(患者さんを受け止め、支えていく―一般心理療法について;医師の物語、患者の物語―ナラティブということ;「人間中心の医療」への道―「医学」と「医療」のはざまで)
第4章 海原へ、そして空へ―「いのち」の深みと広がりに触れる(人生の四季に応じた生き方―ライフサイクルを考える;「生命」から「いのち」へ―スピリチュアリティへの気づき)
著者等紹介
中井吉英[ナカイヨシヒデ]
1942年、京都市生まれ。関西医科大学心療内科学講座教授・日本心身医学会理事長・医学博士。1969年関西医科大学卒業、同大学大学院医学研究科入学(内科学専攻)。1972年九州大学医学部心療内科入局、助手を経て、1983年同講師。1986年8月九州大学退職。同年9月より関西医科大学第1内科学講師、助教授を経て、1993年関西医科大学第1内科学講座教授、2000年同大学心療内科学講座教授。専門は心身医学、消化器病学、疼痛学、医療行動科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。