仏像の秘密を読む

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  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784862490681
  • NDC分類 718
  • Cコード C0071

内容説明

各仏師は技術を磨き、改良を重ね、依頼者である願主のさまざまな要望に応えようとした。一方、願主にはそれぞれ悩み、不安また恐怖などがある。そこから救われたいとの切実な願いがある。仏師は、ただ単に決められた図像通りに仏像を造るのではなく、そこに願主の期待に応じるべく、秘かに願主の意を汲み、ともに恐怖に立ち向かいながら、願主を力づけ、なぐさめ、救うためのさまざまな仕掛けを隠し置いたのだ。本書では、その秘技、秘策を、各仏像の中から探り出し、仏師の意図を読み解いてみたい。

目次

1 造形の秘密(右手の指三本、その爪が語る止利仏師の惑い―飛鳥寺釈迦如来坐像(飛鳥大仏)
飛鳥仏の源流―中国化した異国の仏
台座に仕掛けた「往登浄土」の構想―法隆寺釈迦三尊像
放電する天衣 先端に忍ばせた刃物の形―法隆寺夢殿救世観音立像
伸び上がる若竹のイメージ 衣文でさらなる上昇性―法隆寺百済観音立像 ほか)
2 技法の秘密(塑像の中で造形を支える心木―新薬師寺十二神将立像と戒壇院四天王立像;麻生の像とそれを支える特殊な心木―興福寺十大弟子立像に見る脱活乾漆の技法;脱活乾漆の新たな試み 原型封入の土心乾漆像の可能性―秋篠寺伎芸天立像;一木造りと寄木造りの境界 越えがたいその一線―同聚院不動明王坐像;像内に篭めた生命の根源 太子のしるし―広隆寺聖徳太子立像 ほか)

著者等紹介

山崎隆之[ヤマザキタカユキ]
1942年、東京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修士課程(保存修復技術専攻)修了。東京芸術大学美術学部付属古美術研究施設勤務を経て、愛知県立芸術大学名誉教授。奈良大学、京都造形芸術大学非常勤講師。専門は日本彫刻技法史。保存修復技術(仏像)。文化財保存修復学会(諮問委員)、日本文化財科学会、美術史学会に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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わらわら

4
筆者、山崎隆之氏の仏像の語りが見事です。例えば歓心寺像(如意輪観音菩薩様)「母親に抱かれるような安心感とは別に、ある種の感覚に訴える魅力がある。官能性である。しかし、それは危険な香りのするものではなく、崇高な幸福感に包まれ感じといえる。」写真が載っていますがその表現にピッタリと思うのです。拝観したい気持ちになります。この本をもち、一つ、一つの仏像を拝観したいです。2015/06/28

ukikusa

2
京都にはあんなに多い不動明王像が、奈良にはほとんど見られないのは何故か、という疑問に最初に答えをもらって、その後はとても興味深く読めました。奈良時代にはまったりして身近だった仏像が、わずか100年余の間に力強く厳かに民間から離れて行った様子がダイナミックで面白かったです。夕日をバックにしてこそ一番美しい仏像、池の対岸から見て初めて意味のわかる仏像、奥が深いです。最後の製作方法の変化は、奈良国立博物館の地下道を思い浮かべながら読みました。今度行く時は、もっと興味深く見られるに違いありません。2015/10/18

Shoji

2
そこそこマニアックな本だと思う。飛鳥時代から鎌倉時代までの仏像について多少の知識を持っている人向けの内容。時代ごとの作風や仏師の系譜、時代ごとの仏教の隆盛など前提知識が多少必要かも。2015/08/27

とーあ

1
実際に拝観したことがある仏像も紹介されていたが、その着眼点はまったく違う。目や口、服に始まり、全体のプロポーション、環境までも仏師の思惑の中であり、秘密にあふれている。仏像鑑賞の際の予習本決定である。2016/06/03

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