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内容説明
『マタンゴ』の魔性のシンガー、『怪獣大戦争』のX星人で永遠の特撮アイコンとなった水野久美。「国際秘密警察」シリーズ、「暗黒街」シリーズで演じた妖艶なヴァンプも鮮烈な印象を残した。巨匠の文芸作品で、大ヒットメロドラマで、その時々に見せてきた美しさの裏には、常に演技への葛藤があった。女優・水野久美が初めて語りおろした意外なる半生を、豊富な美麗スチールとともに綴るファン垂涎の永久保存版。
目次
はじめに 水野久美、モンスター・ムービーとソープ・オペラの宝石
第1章 生い立ちからデビューまで
第2章 東宝女優として
第3章 怪獣とアクションというジャンル
第4章 テレビドラマ女優として
第5章 私人として
著者等紹介
水野久美[ミズノクミ]
1937年1月1日新潟県三条市生まれ。俳優座付属養成所在学中の57年、松竹『気違い部落』のヒロインに抜擢される。58年『二人だけの橋』で東宝デビュー。以後、東宝で『鰯雲』、『ある日わたしは』をはじめ、「暗黒街」シリーズ、「国際秘密警察」シリーズなどのアクションものに多数出演
樋口尚文[ヒグチナオフミ]
映画批評家。1962年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいそ
6
女優水野久美さんへのインタビュー。特撮以外の映画やテレビドラマについては知らなかった。どんな作品に出ておられるのかなどと軽い気持ちで読んでみたら、生い立ちからけっこう重い話。先輩女優や監督への接し方など、なぜ人が「久美さま」と呼ぶのかがわかったような気がする。 また「マタンゴ」が観たくなった。2013/12/11
まさやん80
1
ひし美ゆり子さんに続いて今度は水野久美さん。樋口尚文さんのセレクションは渋い。水野さんは目鼻立ちのくっきりした美人だが、映画史的には特別な存在というわけではない。しかし、樋口さんがそうであったように、東宝怪獣映画で育った年代にとっては特別な存在である。その彼女のインタビューはとても興味深かった。「マタンゴ」や「怪獣大戦争」の逸話も面白く、写真が多いのも嬉しい。2014/01/29
トントン
0
随分と長い間探していて、ようやくみつけた本。古本では高値がついているため手が出ず、図書館でもあちこち探したがなかなかなく、ようやく東久留米市の滝山図書館で見つけた。水野さんの美しい姿を捉えた写真もふんだんにあり、また出演リストも詳細に載っていて期待通りの内容。メインは筆者の水野さんへのインタビューだが、筆者の愛情が溢れているが「訊きたいことは、多少訊きづらい内容でもきく」といった姿勢に貫かれている質問に対し、水野さんが真摯にあっけらかんと答えている点が痛快であり、思っていた通りの人でさらに憧れが募った。2024/05/16