内容説明
戦乱で父母を失った少女は、尼出家への道を生涯求め続けていた!悪女、悪妻、権力に固執した人物像を覆す試み。
目次
第1章 歴史画像より見る“淀殿”
第2章 淀殿の母と父―お市の方と浅井長政
第3章 茶々から淀殿へ―秀頼のおふくろへの道
第4章 フロイスの見た淀殿とその時代
第5章 太閤秀吉逝く―臨終と秀頼のその後
第6章 関ケ原、天下分け目の戦い
第7章 大坂冬の陣・夏の陣
第8章 そして大坂落城―戦国の終焉
終章 かなわぬ夢の跡
著者等紹介
小林千草[コバヤシチグサ]
1946年生まれ、京都育ち。東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。現在、東海大学文学部教授。博士(文学)東北大学。日本語の歴史、能狂言総論、表現論、現代語の諸問題を研究対象とする。1985年に佐伯国語賞を、2002年に『中世文献の表現論的研究』(武蔵野書院)で新村出賞を受賞。ペンネーム・千草子としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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狐狸窟彦兵衛
2
「戦国を終演させた女」の副題なので、大坂の陣での主体的な行動について書いてあるのかと思いましたが、ちょっと当てが外れました。淀殿について具体的にその事績を記録した史料が不足しているようなので、仕方がないかなとは思いますが。読後感としては「終焉させた」というよりは、やはり「戦火に翻弄された」というところでしょう。数々の疑念があるにもかかわらず、秀頼が秀吉の実子であるということを繰り返し、特に事実検証なく記しているのも不思議な感じがしました。でも、側面的な資料の紹介は興味深かったです。2014/04/26
ブルー
0
その名の通り、淀の戦国を終焉させたことを書いてあると思ったら、全く何を書きたかったのか糸が読めない歴史書でした。伊達政宗、まつ、おあんとおきくの話も交えて、結局何を言いたかったのか・・。生涯や考え方、初と江のことも書かれてないし、2500円はきつかったです(汗)2012/02/14
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