今だから話せる都営地下鉄の秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862487698
  • NDC分類 516.72
  • Cコード C0076

内容説明

浅草線―水ようかん状の地質にトンネルを造るという難題、三田線―直通運転を東武にも東急にも断られ…、新宿線―多摩と千葉のニュータウンを結ぶはずだった、大江戸線―オイルショックで立ち消えになるも奇跡的に復活。都営地下鉄全線の建設に携わった現場技術者が語る秘話。

目次

第1章 個性豊かな都営地下鉄四路線
第2章 なぜ東京には二つの地下鉄があるのか―東京の地下鉄の基礎知識
第3章 こんなに違う!都営四路線の基本計画と実際
第4章 時代に翻弄された大江戸線
第5章 私が見てきた様々な地下鉄工事現場
第6章 駅の設計・建設の知られざる工夫
第7章 車庫・車両基地と線路の謎にせまる!

著者等紹介

篠原力[シノハラツトム]
1940年1月、東京都生まれ。幼少の頃から両国の転車台を見に行き鉄道に興味を抱く。1959年5月1日、東京都交通局に入局。同時に高速電車建設部第1建設事務所土木工事第2係に配属となり、浅草線第1期工事区間(浅草橋~押上間)の吾妻橋第2工区担当となる。以後、高速電車建設本部計画課・設計課・建設事務所・総務部企画課・保線管理所等に勤務する。2000年2月、東京都交通局を退職。現在は、機関車牽引列車を中心とした鉄道写真撮影に奔走する傍ら、模型製作・鉄道建設史等歴史資料収集にも力を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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おいしゃん

25
都営地下鉄の全路線の、計画から建設まで携わった著者による本だけに、初めて知る内容ばかり。 都営地下鉄にフォーカスした本自体少ない上、著者のような経験談は史料としても極めて貴重と思われる。2021/04/11

手押し戦車

14
地下鉄はリニアモーター駆動仕様で坂やカーブを曲がるのに線路の電流で制御され他社との乗入れを行える様に線路幅や車体企画を揃え部品の共通化などでコストを削減している。地下構造は排水の為に勾配を付けてありポンプアップで下水に水が流れる。騒音防止はバラストが一般だが地下鉄は防振枕木になっていて音を防ぐ。合理的な製品やサービスにこだわり過ぎてうっかり事業定義の位置付けが近視眼に成らなかったからこそ他の業界から影響を抑えることが出来ている。今後、利用者の多様化などで供給者目線から消費者目線のサービスに変えていけるか2015/01/19

ゆうゆう

7
新宿の都営はなぜあんなに深いのか、蔵前はあんなに離れているのか、素朴な疑問に、あ、そうですかな、半ば役所的な答えで、いや、答えが明解だからこそ、面白かった。地下鉄計画をたてても、完成までの道のりがなんと長いことか!ただ、自宅からすぐ駅が東急の者が、全くもって個人的に言うと、三田線、浅草線のルートをこの様にしてくれてありがとう。三田線が五反田は、ない!(笑)白金高輪から目黒線への乗り入れを確保してくれてありがとう!開削の時代からケーソン、シールドへの工法スゴ録もわかりやすい。2015/04/07

じいふう

3
★★★ 都営地下鉄のすべての建設に関わった技術者による裏話。子供のお気に入りの絵本で「地下鉄のできるまで」というのがあるが、それをより詳しくした内容もあり面白かった。浅草線大門駅を作る際、計画中の高速道路の橋脚のためのスペースを苦心して設計したが結局高架橋は作られずデッドスペースになっていたのだが、後に大江戸線ができ連絡通路に使えた、という話が面白かった。2012/01/07

しゃむ・しゃむ

2
都営地下鉄技術者が語る秘密……ではなくて、真面目な都営地下鉄のディープなお話。2018/12/23

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