池袋チャイナタウン―都内最大の新華僑街の実像に迫る

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862485854
  • NDC分類 334.522
  • Cコード C0095

内容説明

中国人たちの生活・ビジネスの表裏に気鋭の華僑研究者が肉薄する。在日中国人「100万人時代」を目前に、彼らは日本人とどのように関わり、何を目指しているのか。

目次

第1章 池袋チャイナタウンとは?
第2章 彼らはなぜ日本にやってきたか
第3章 池袋・新華僑起業家列伝
第4章 新華僑の経営スタイルと暮らし
第5章 東京中華街構想の波紋
第6章 池袋チャイナタウンのゆくえ

著者等紹介

山下清海[ヤマシタキヨミ]
1951年福岡市生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。理学博士。秋田大学教授、東洋大学教授を経て、筑波大学大学院教授。華僑・華人社会研究をベースに世界各地のチャイナタウンをフィールドワークしている。エスニック地理学専攻、日本華僑華人学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Yukiko

11
1990年代から、北京オリンピック終了後までの池袋の新華僑の発展に関する人文地理学的フィールドワーク。とても分かりやすい。現在進行中の在日中国人社会の大きな変化が、ポイントを押さえて示されている。この25年間の新華僑の世代交代による気質の変化も、説得力がある。淡々、飄々としていても、凄い研究だと思う。2015/06/12

yraurb

3
池袋北口という、他の方面に比べてマイナーみが強い周辺に生まれたチャイナタウンについての本。2000年代辺りまでは自分も北口住人だったので「近寄らなかったけどあの辺こんなだったのか」と思った。自分の印象だと80年代にはそこらに中国人だまりがあったし、親族には中国人母子に住居や仕事を世話した人もいる。ただこちらの好意に上乗せを要求するのが当たり前な人達だった。地元商店街の反発は当然だろう。受け入れてほしかったらまず頭下げて「商店街に入れて下さい」と言うのが筋だ。著者がそこ大目に見すぎてるのが気になる。2017/11/29

yagian

3
新華僑によって形成された「池袋チャイナタウン」に関する報告。池袋の新華僑たちは、それぞれの中国の出身地とのつながりは強いが、新華僑同士の横のつながりが乏しいとの指摘が興味深かった。地元商店街の人たちは、新華僑が組合に入らない、マナーを守らないと考えているが、新華僑たちは組合に勧誘されたこともないし、加入しかたもわからない、という。この種の行き違いって、他にもいろんなところで起きているような気がする。2016/06/11

とし

3
外国で働く中国人労働者について知りたく、手に取った一冊。華僑と新華僑の違いから、地元住民との軋轢、果ては低価格化競争、国際理解まで幅広い!池袋北口が、こんなオーラを持った場所だったとは!2013/02/15

koji

2
池袋チャイナタウンを木曜日の夜歩いてみましたが、人通りは少なく賑いはありませんでした。横浜中華街とは違います。やはり、2008年をピークに下降線なのでしょうか。新華僑による値下げ合戦は日本のデフレ状況の反映でしょう。時代背景もよく描かれていて、興味深く読めました。同時に、人間には「国に関係なく」ハングリーパワーがコミュニティを発展させることを改めて痛感しました。(以前別のペンネームで書いたものをkojiに移しました)。 2010/11/05

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