内容説明
『300―スリーハンドレッド』『グラディエーター』『タイタンの戦い』『パイレーツ・オブ・カリビアン』を遥かに先駆けた驚愕の映画群が、マカロニ・ウエスタン登場以前の1960年代イタリアで作られていた!ギリシャ神話の英雄からローマの剣闘士もの、古代戦記…映画史から抹殺されてしまった一大ジャンルを復活させる本邦初の「剣とサンダル映画」本格研究書登場。
目次
第1章 ヘラクレスの功業
第2章 世界を駆けるマチステ
第3章 怒涛のヒーロー列伝
第4章 映画で見るローマ史
第5章 蛮族襲来記
第6章 海賊旗を上げろ!
第7章 マントと剣の万華鏡
終章 終焉と最後の栄光
著者等紹介
二階堂卓也[ニカイドウタクヤ]
1947年生。上智大学新聞学科卒業。小学校時代より映画に親しみ、新東宝、東映時代劇、日活アクション、やくざ映画、香港活劇、そしてマカロニウエスタンに代表されるヨーロッパの娯楽映画全般と、世間がB級C級と評する映画、ピンク洋画などを徹底的に見続け、評論活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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4
作者が観たイタリア製作またはイタリアで製作された時代活劇全てぶち込んだが如き凄まじさ。字の細かさも含め読むのに苦労したが資料本としても素晴らしい。ヘラクレス~マチステ物だけではなく、バイキング物、ローマ物、海賊物、アッチラ物等プレ・マカロニ・ウェスタンの娯楽活劇を多く網羅。ハリウッド製作でもスタッフやロケ地がイタリアなら当然、とばかりにサーク監督「異教徒の叛旗」等の珍しい作品も取り上げている。反面、一般的に名作と言われている作品でも作者の好みに合わない物はケチョンケチョンに言っているのも馴れれば清々しい。2020/08/19