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社会史とは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 349p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862484871
  • NDC分類 204
  • Cコード C0221

内容説明

「全人類史」を構想する試み!人と人の絆に拘り続けた「阿部社会史」の魅力的世界。

目次

思想史から社会史へ
獄中に映された昭和史
“自分の中を掘る”ということ
ヨーロッパ中世に生きた人々の光と影
歴史家はなぜ歴史が書けないか
社会史研究の出発点
ルネサンスを見る目
他の国を理解すること
『全体を見る眼と歴史家たち』
社会史とは何か
過去へ向かう心
民衆本『ウーレンシュピーゲル』を読む
カルミナ・ブラーナの世界
メルヘンにみる中世人のこころ
ブリューゲルの「逆立ちした世界」
「アイスランド・サガ」の時間意識
中世へのタイム・マシーン
家を越える絆
市営の娼婦宿
火と竈をめぐる民俗
市の匂いに歴史をよむ
中世の巡礼者たち
ギロチン
「トーニオ・クレーガー」のダンス教師の周辺
敗戦の日の「魔笛」
ブラームスとハンブルク
あの世で個性はどうなるか
子供の見えない街
匂い
受験の頃
海港のさまざまの営み

著者等紹介

阿部謹也[アベキンヤ]
1935‐2006。一橋大学名誉教授。ヨーロッパ中世史専攻。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学、東京経済大学、一橋大学教授を経て、一橋大学学長(1992‐98)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のとや書架

2
本学元学長にして名誉教授である阿部謹也氏による論文集。底本は1989年筑摩書房。論文集でありながら、一貫して「社会史とは何か」を明解に表現している所に本書の意義がある。曰く、社会史研究には明確な形を示していないが、社会史研究には固有の課題があり、社会史研究はその必然性によって成立しているという。そしてこの社会史の神髄は、「社会史研究の対象が私自身であるというとき、それは個としての自分であると同時にその自分のなかにあって、個としての自分のあり方を規定している歴史そのものを含んでいる」(p.109)事に尽きる2012/06/29

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