MC新書
批判的主体の形成 (増補改訂版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 318p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862483966
  • NDC分類 190.4
  • Cコード C0216

内容説明

キリスト教批判の現代的課題とは何か?宗教批判をただの宗教だけの批判に終わらせず、宗教批判をあらゆる批判の前提にする作業には何が必要か?著者の問題意識の根底にはいつもこの問いがはらまれている。われわれの思想的課題は、歴史的現実の中で、どのようにして批判的主体を形成していくべきかを問うことである。39年の歳月を経ても古びず、現在の実り多き達成点を髣髴とさせる著者の「原点」というべき書の待望の復刊。

目次

1 存在しない神に祈る―シモーヌ・ヴェーユと現代
2 弱者の論理―遠藤周作のキリスト教の論理
3 イエスの辺境性―風土論によせて
4 人間の自由と解放―抵抗の言語
5 キリスト教と市民社会―平田清明批判
6 授業拒否の前後―大学闘争と私

著者等紹介

田川建三[タガワケンゾウ]
1935年東京生まれ。1965~1970年国際基督教大学助手ないし講師。1972~1974年ゲッチンゲン大学神学部専任講師。1974~1976年ザイール国立大学神学部教授。1976~1977年ストラスブール大学客員助教授。1978~1999年大阪女子大学学芸学部教授ほかいろいろ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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路雨

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「〔…〕我々が生きているこの現実の中にあって、我々が乗り越えることのできない現実の穴が大きく口をあけているのであるが、その穴を前にして、もうやめた、と言って眠り込むわけにはいかない、越えられないのだけれども、我々はこれを越えるのだ、というその精神が、たとえばヴェーユの「存在しない神に祈る」という言葉になって現れた、ということなのである。この限りにおいて、「祈り」は、人間の精神の持っている最も正しい部分を表現している、と言わねばならない。」『存在しない神に祈る』2025/07/02

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