内容説明
普通の人がなぜ家族を殺すのか?日本が変質している、日本の古き良き伝統が失われているといった言説が蔓延している。日本の家族崩壊が進んだ結果、家族内殺人が頻発するとんでもない時代になってきた、と。だが、それは本当だろうか?犯罪者処遇の現場体験と犯罪統計の両方に精通するメンバーが少年による親殺し、児童虐待による子殺し、嬰児殺人、高齢者による殺人、無理心中やDV殺人など家族内殺人を加害者の実態に即して検証する。
目次
第1章 家族内殺人の動向はどうなっているのか
第2章 少年による親殺しはどうなっているのか
第3章 データから読み解く子殺しと児童虐待
第4章 嬰児殺の動向と背景を考える―女子少年による嬰児殺を中心に
第5章 高齢者の殺人は今日の社会を映す鏡である
第6章 無理心中・DV・子殺しの場合
第7章 殺人を犯した者の再犯と更正はどうなっているのか
第8章 メディア等で報道されている家族内殺人・年表
著者等紹介
浜井浩一[ハマイコウイチ]
1960年愛知県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。龍谷大学法科大学院教授(犯罪学)。1984年に法務省に採用され、少年鑑別所、少年院、刑務所、保護観察所などの犯罪者処遇の現場のほか、法務総合研究所、在イタリア国連犯罪司法研究所を歴任し、2003年4月から龍谷大学。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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